「ウサギの上に座って圧殺した」として、インターネットを利用する「人肉捜索」で身元を特定された女性が、自らのブログで謝罪し、「動物虐待愛好者の団体に、高額で雇われた」と経緯を説明した。成都晩報が報じた。


 女性は、無抵抗のウサギを机の上に置き、その上に厚い板を乗せ、さらにその上に自分が腰掛けて、ウサギを圧死させた。終始、笑顔だった。最初から最期までを撮影した4分間あまりの動画がウェブサイトに投稿され、激怒の声が巻き起こった。多くのユーザーが情報を出し合って本人を特定する「人肉捜索」が始まり、女性は20日朝ごろまでに身元を特定された。

 女性は26歳で、四川省在住の大学生。インターネットでは「虐兎女」と呼ばれるようになったが、「人肉捜索」の結果、本名も明らかにされた。

 女性は21日になり、ブログに、「ウサギに申し訳ないことをした。父母にもすまないことをした。私の過ちだった。皆さんの叱責を率直に受ける」と謝罪文を掲載した。

 「ウサギ虐殺」の経緯については、「クラッシュ・フェティッシュ(CF)」という動物虐待の愛好団体に雇われたと説明した。虐殺1回につき3000元(約3万7700円)の報酬で、撮影1回で6000元(約7万5400円)はもらえるという。
インターネットで動画などを掲載する際には、動物保護団体が察知しにくうよう工夫している。別に「VIP会員」の募集と称して事情を知らない若い女性を勧誘し、高額で雇って「女王様」として動物を虐待させる。

 他にも同様の団体があり、動物虐待やその他の変態的行為を記録したDVDを国外にも販売して、大きな利益を得ているという。(編集担当:如月隼人)

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