中国メディア・中国網は9日、先月末にドイツで児童1万人が食中毒を起こした問題について、中国から輸入された冷凍イチゴに疑いがかかっていることを伝えた。

 記事は、ドイツをはじめとするヨーロッパメディアによる報道としてこの件を紹介。
9月末にベルリンなどの地域の小学生や幼児ら約1万人が、学校や託児所の食堂で食事後に相次いで食中毒が発生、食事に使われた中国産の冷凍イチゴが原因と多くの人が疑っていると伝えた。

 このイチゴは6月下旬に収穫され、山東省青島市の工場で冷凍、包装されたのち水運で7月下旬にハンブルグ港に到着したもの。現地メディアによると、ドイツの食品管理当局によるイチゴのサンプル検査では原因となる最近は見つかっておらず、イチゴが「真犯人」なのか、そうであるならどのセクションで汚染されたのか現時点でははっきりしていないという。

 中国メディア・環球網は9日、中国のドイツ大使館と連絡を取ったところ「さらなる状況は分からない」と回答があったこと、検査を実施したドイツ国内の研究所も「われわれは検査を行うだけ」と原因についての明言を避けたことを伝えた。(編集担当:柳川俊之)
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