「中国で一番有名な日本人」のうたい文句で知られるコラムニストの加藤嘉一氏の経歴詐称問題について、サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が発表したアンケートでは、「許せない」と回答した人が47.91%と、「許してよい」の24.76%の、約2倍に達した(7日午後5時現在)。

 週刊文春が10月31日販売号で、加藤嘉一氏が自らの経歴について表明していた「東京大学に入学、もしくは合格したがそれを蹴り、北京大に留学した」は、事実に反すると報道。
また、「公費留学生」、「北京大学朝鮮半島研究センター研究員」などの経歴関連の説明にも矛盾があるなどと指摘した。

 加藤氏は同日付で、公式サイトに「私が東京大学に合格・入学した事実はなく……」などとする謝罪文を掲載した。

 サーチナ総合研究所のアンケートでは、加藤氏の謝罪について「許してよい。ていねいな言葉、誠実な態度で謝罪した」との考えを示した人は回答者全員の25.78%。一方で、「許せない。うそが露呈してから、後で謝罪しても、許すことはできない」と回答した人は47.91%で、約2倍に達した。

 同じアンケートで「中国では学歴詐称が横行している。何が原因か」との設問を設けたところ「学歴詐称は低コストで得るものは大きい」と回答した人が23.91%で、最も多かった。次いで、「中国の学術界は不正が盛んだから」(22.25%)、「中国人は学歴を重視しすぎる」(21.21%)ななどが並んだ。(編集担当:如月隼人)
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