魔女と人間の間に生まれた少女・キキの成長を描いた、児童文学「魔女の宅急便」(原作者:角野栄子)。1989年には宮崎駿が監督をつとめスタジオジブリ制作でアニメ映画化され、その後もミュージカルになるなど大人気。
2014年には清水崇監督が手がける実写版映画の公開決定が発表され、話題になった。スタジオジブリ作品の人気が高い台湾でも、実写版を楽しみにしているファンがたくさんいるようだ。

 テレビ局「TVBS」は放送やウェブニュースで、「巨匠・宮崎駿監督のアニメ『魔女の宅急便』を、人が演じて映画になる!」と報道し、キキ役は小芝風花に決まったとした。「公開された撮影風景の写真で小芝は、黒いワンピース姿でほうきを持っている。頭に赤いリボンこそ付いていないが、アニメに出てきたキキそのもの! 来春日本での上映が予定されている」という情報を伝えた。

 TVBSによると、「89年の『魔女の宅急便』アニメ公開時の台湾での興行収入は12億台湾ドルを突破し、ビデオ・DVDの合計販売数は200万本を超えた」とのこと。台湾にもファンが多いことを示している。続いて『一休さん』、『ガッチャマン』、『宇宙戦艦ヤマト』など、日本ではアニメ作品の実写化が続いていることも紹介。「来年は実写版『魔女の宅急便』のヒットが期待できそうだ」と、締めくくった。

 本作は香川県・小豆島ほかで撮影が行われており、7月末のクランクアップを予定。小芝の共演者として尾野真千子、山本浩司らがキャスティングされており、アニメと比較されることもあるだろう。現時点では台湾上映については発表されていないが、メディアやファンの注目度から公開は確実視されそうだ。
(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
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