日刊紙「自由時報(ザ・リバティ・タイムス)」は、波多野の抗議は「セクシー系女優は、台北世貿中心(Taipei World Trade Center/タイペイ ワールド トレードセンター)を利用できない規則があり、不満を持ったことによるもの」と報道。「貿易発展協会はトレードセンターにて火や花火の使用を禁じ、また成人向けの作品に出演している芸能人たちの出演も禁じている。違反者は強制終了となり、2年間トレードセンターの使用資格が持てなくなる」と説明し、台湾滞在中の波多野が、世貿中心三館(トレードセンター ホール3)前で、抗議の意味で撮った写真を掲載。波多野は、胸元を強調したセクシーなポーズを披露した。
そのような波多野の行動に、トレードセンター職員は「成人向けのイベントを禁止する規則は数年前に作りました。過去にそのようなイベントで女優に触れた男性ファンがいて、痴漢騒ぎになったからです。メディアに大きく取り上げられ、イメージが悪くなったのでイベントに規制を設けました」と説明。規則ができた以降、不満を持つ関係者らが多くいるが、目立った抗議が女優たちの就労ビザに影響し、台湾で仕事がしづらくなる環境になることを恐れ行動を慎んでいるのが現状のようである。
この件について、台湾の弁護士が「職業で出入りを禁止するのは、差別にあたるのではないか」、「貿易発展協会は政府に近い機関なので、借用条件にこのような内容を記載するのは構わないだろう。だが火や花火と職業の並列は、不自然ではないか」などと、次々コメントを出した。波多野が提議したトレードセンターの使用問題、台湾の人々、また台湾進出をねらう日本の芸能関係者らの議論が続きそうだ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)