四川省広元市青川県にある唐家河国家?自然保護区で17日午前8時半ごろ、重傷を負った野生のジャイアントパンダが見つかった。保護ステーションから500メートルの位置で、野生のテンの群れに襲われて負傷したパンダが、人に助けを求めてやってきたとみられている。
中国新聞社が報じた。

 保護ステーション職員が野外観察を行うために出発したところ、同ステーションから500メートルほどの場所で、負傷したジャイアントパンダを見つけた。

 保護ステーションに極めて近い場所まで来ていたことから、パンダは負傷してから人に助けを求めたとみられている。パンダはテンの1種のキエリテンの群れに襲われた可能性が高い。

 見つかったパンダは3歳前後で、腸が露出するなど重傷。獣医と青川県医院(県病院)の外科医が現場に到着し、パンダを救う手立ての研究を始めた。四川省野生動物保護ステーションも緊急事案として対策に着手。成都市パンダ繁殖基地から獣医や専門家によるチームを現場に向かわせた。

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◆解説◆
 四川省では時おり、病気になったりけがをしたジャイアントパンダが、人がいる場所に近づいてくることがある。人が近づいても逃げたりせずおとなしくしているので、弱ったパンダは「助けてもらえる」ことを分かっていて近づいてくるとみられている。(編集担当:如月隼人)


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