保護ステーション職員が野外観察を行うために出発したところ、同ステーションから500メートルほどの場所で、負傷したジャイアントパンダを見つけた。
保護ステーションに極めて近い場所まで来ていたことから、パンダは負傷してから人に助けを求めたとみられている。パンダはテンの1種のキエリテンの群れに襲われた可能性が高い。
見つかったパンダは3歳前後で、腸が露出するなど重傷。獣医と青川県医院(県病院)の外科医が現場に到着し、パンダを救う手立ての研究を始めた。四川省野生動物保護ステーションも緊急事案として対策に着手。成都市パンダ繁殖基地から獣医や専門家によるチームを現場に向かわせた。
**********
◆解説◆
四川省では時おり、病気になったりけがをしたジャイアントパンダが、人がいる場所に近づいてくることがある。人が近づいても逃げたりせずおとなしくしているので、弱ったパンダは「助けてもらえる」ことを分かっていて近づいてくるとみられている。(編集担当:如月隼人)
【関連記事】
飼育パンダの野生化プログラムが順調に推移=四川
国家級イルカ救護センター、「鳴り物入りで設立」から9年間の歩み・・・救護の実績は「ゼロ」
野生動物違法に販売・・・アカゲザル、キョン、ハッカン、ハクビシン、アカオオカミなど食用に=雲南
中国人の摘発多発、高級木材・香木の違法持ち出し狙う=インド
希少な品種に人々「それっ」・・・旬の味を楽しむ人々=華南植物園