現在、世界最大の軍用輸送機は米国のC-17で、最大積載量は77.5トンで搭載物がない場合の航続距離は9815キロメートルだ。
一方、日本の航空自衛隊が運用するC-1は最大積載量が8トンで、積載物がない場合の航続距離は2400キロメートル、2016年に運用が始まるとされるXC-2は最大積載量が30トン程度で12トン搭載時の航続距離は6500キロメートルだ。
Y-20が想定通りの性能を発揮するとすれば、世界有数の輸送機ということになる。Y-20は少なくともすでに6機が存在することが確認されている。
さらに中国は、輸送機用のターボファンエンジンの「WS-20(渦扇-20)」の開発を続けてきた。中国が保有するIl-76を利用した試験機がWS-20を搭載して飛行する姿も目撃されており、これまでに完成したY-20も、WS-20への換装が始まったとの見方があるという。
記事は、米軍はC-17を導入したことで、世界各地への空挺部隊の投入が可能になったと指摘。中国もY-20を100機保有すれば、例えば「中東地域にも1個師団の兵力を送ることが可能になる」、「空中給油能力を備えることができれば、世界のいかなる場所にも戦略輸送がかのうになる」と論を展開した。
記事はさらに、Y-20はパキスタンへの輸出も考えられると主張。パキスタンが現在保有している大型輸送機は空中給油機Il-78を改造した1機のみだ。大型輸送機を製造する国は、パキスタンへの売却に応じてこなかったという。
新浪網は、2008年に四川大地震が発生した際、パキスタンはたった1機のIl-78を使って医療スタッフや支援物資を急送してくれたと指摘。
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