乙武氏の著作「五体不満足」が出版されたのは1998年だった。台湾では99年に、同じ書名で中国語版が出版された。その後、台湾では「乙武報告(乙武レポート)」が2000年に、「乙武的礼物(プレゼント)」が01年に、「五体不満足老師的没問題三班(だいじょうぶ3組)」が11年にと、複数の著作が日本と同年または翌年に出版された。台湾での書名は日本以上に乙武氏または「五体不満足」のイメージを強調したものだった。
台湾でも知名度が高いだけに、日本のいわゆる「不倫報道」に、台湾メディアも飛びついた。どちらかと言えば「ゴシップ」記事に近い見出しが多く、台湾国営で最も「固い」とされるメディアの中央通訊社も23日、「五体不満足の乙武洋匡、不倫で女性5人と情を交わしたことが暴露」と報じた。内容は、日本における報道とほぼ同じだ。
中時電子報は、見出しの冒頭を「五女大満足!」とした。その以外にも24日午前10時ごろまでに、聯合新聞網、ETtoday、蘋果日報(アップル・デーリー)、など、各メディアの報道が続いた。
蘋果日報は、乙武氏が報道を事実と認め、公式サイトでも厳粛に謝罪したと紹介。乙武氏の妻も「自分にも責任がある」として謝罪して、両人が夫婦としてやり直すことを決めたと表明したことも伝えた。
中国メディアの環球網も同話題を取り上げた。
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