記事は、日本人が憤りや怒りを示す方式が「目を使うこと」であると紹介。その例として、中国でも人気のマンガ「スラムダンク」において主人公・桜木花道が相手を「目で殺す」プレーを試みるシーンがあると紹介。このシーンでは効果がなかったものの、「世間」においては「目で殺す」行為は非常に効果的なものであり、「口で相手を殺せなければ、目で殺せばいい」とされていると伝えた。
では、実際に「目で人を殺す」とはどういう感覚なのか。記事は「公共の場所で大声で話したり、つばを吐いたりしたときに、周囲の日本人のまなざしを見れば、こういうことなのかとハッキリする」としている。
そして、日本では「目」にとても強い殺傷力が備わっているゆえに、人びとは道を行くときに他人をじっと見つめたりしないと説明。日本人と中国人を見分けるさいに「道を歩くときあちこちキョロキョロ見回すのが中国人、前を見て歩くのが日本人だ」という話が日本のネット上に存在することを紹介した。
見る側にそのつもりがなかったとしても、ちょっと他人を見つめただけで相手から「睨まれた」、「ガンを飛ばされた」と「因縁」をつけられるケースが少なからずある。日本は特に他人の視線を気にする社会だ。一方、中国に行くと、街を歩いていても、地下鉄に乗っていても、こちらをじっと見てくる人にしばしば出くわす。日本人としてどうしても違和感を覚えてしまうと同時に、「ああ、ここは日本じゃないんだな」と感じる瞬間だ。
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