記事は、リッピ氏が日本のユース人材の育成を重視しており、なかでも中田英寿氏の成功について、「アジアサッカーにおける模範例」と評したことを紹介。また、1980年代末から90年代にかけて、多くの日本人少年がブラジルにトレーニングを受けに行ったこと、ドイツやイングランドにおける体制の優れた点を取り入れてサッカー改革を実施し、サッカーを日本における国民的スポーツにまで成長させたことを挙げて評価したことを伝えた。
一方、「中国人選手が小さい頃から受ける専門トレーニングには、一部の欠陥がある。それは、細かい技術のトレーニングが低年齢の時期にしっかりできていない可能性がある点だ」と指摘したことを紹介。欧州で名を馳せている日本人選手には、優れた技術力を持っているという共通点があり、それは「長い時間、高い頻度でボールに触っていなければ身につけることができない感覚」であるとしている。さらに、チームプレーを第一とする考え方を培う点についても言及したことを紹介した。
記事は最後に、リッピ氏が「青少年時代の準備はよりしっかりやらなければならない。それは、勤勉であるかどうかとは直接関係ない。まじめに努力する方向性と、方式が正しいかどうかなのだ」との結論を下したことを併せて伝えている。
リッピ氏は2012年から約2年半、中国国内リーグの広州恒大で監督を務めた。その当時からリッピ氏を中国代表監督にという待望論が出ていたが出ていたが、ここに来て、ついにそれが実現した形となった。広州の指揮を執ることで中国サッカーの現状を把握したであろうリッピ監督は、中国代表の「救世主」と成りうるのだろうか。
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