太平洋のミクロネシアに存在するパラオ共和国は親日国であることが広く知られている。パラオは第一次世界大戦後に日本の委任統治領となったが、日本による統治を受けながら今も親日であることが中国人からすれば信じがたいようだ。


 中国メディアの今日頭条はこのほど、パラオは一部の州で日本語が公用語とされていることを紹介しつつ、国旗まで日本のものにそっくりだと紹介する記事を掲載した。

 記事は、パラオと日本の歴史を紹介し、パラオが第一次世界大戦後に日本の委任統治領となったが、第二次世界大戦で日本が敗北したことで、パラオは米国の信託統治を受けることになったと紹介。日本による統治前にはドイツやスペインの植民地であったパラオは、独立までに「何度も支配されてきた」と論じた。

 一方、日本は委任統治下にあったパラオで学校を建設し、日本語で教育を行ったため、パラオでは今でも日本語が広く使用されていると紹介。また、空港や道路などのインフラは日本の援助によって建設されたものも多いとし、美しい景色を求めて世界から多くの観光客が訪れるパラオは今も親日で、パラオ国旗のデザインは日本の「日の丸」と色が違うだけで瓜二つだと指摘した。

 パラオは中国とは国交を結ばず、台湾と外交関係を樹立している。しかも、日本と親密な関係を構築しているだけでなく、日本の文化的影響も色濃く残っているだけに、中国人からすればパラオには複雑な感情を抱かざるを得ない国のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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