研修制度や留学で来日する中国人のなかには、帰国せずにそのまま日本で生活することを選ぶ人も少なくないようだ。中国メディアの捜狐は17日、日本に住み続ける中国人に対し「日本では物質面で中国よりも良い生活ができるのか」と問いかける記事を掲載した。


 記事の中国人筆者はかつて、中国から日本に向かう際、周囲から「中国に戻って来るべきではない」と言われたという。これは、決して否定的な意味ではなく、「日本の方が豊かな暮らしができるから」という意味での発言だったようだ。そして、こうした発言からは、多くの中国人が「日本で販売されている商品の品質は高く、環境は清潔で汚染もなく、人々の民度が高いなど生活環境が優れている」と考えていることが分かると指摘した。

 一方、日本で生活することを選んだ中国人としての見解として、「日本は食品の安全と衛生面を非常に重視している」ので何を口にするにしても安心できるが、長く日本で暮らすと日本食が口に合わず、やはり中華料理が恋しくなってくると指摘。また、住居について「賃貸住宅は非常に清潔だが、非常に狭い」と主張した。都市部で学生が住むようなワンルームマンションは20平米ほどしかないので、中国人からすると狭苦しい生活に感じるようだ。


 他に交通事情は、「都市部であれば公共交通機関が便利なので問題ないが、逆に自動車を所有しようとすれば駐車場代や燃料費、税金がかかるので年間では大きな出費になる」と強調。しかし、日本で働けばそれなりの収入を得ることができ、充実した医療サービスを受けられるメリットもあると主張し、日本で生活し続ける主な理由は「物質的なことより、自分が日本の生活を快適だと感じているから」と主張、日本の生活環境は優れている面も多いからこそ、今も中国に帰国せずに日本で暮らしているのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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