日常生活のなかで、あらゆる場面で電子化が進み、紙に触れたり、文字を書くといった機会が昔と比べると少なくなったと感じる人は多いだろう。こうした状況のなかで、中国メディアの今日頭条は2日、日本の文房具業界のアイデアと独創性は異色を放っているとし、「日本の文房具の前に中国は惨敗している」と伝える記事を掲載した。


 文房具は学生の学業だけでなく、オフィスワークにも欠かせないアイテムとなっており、世界に共通する基本的な必需品と言える。記事が着目したのは「日本の文房具の機能性と独創性」だ。たとえば、トンボ鉛筆が発売している消しゴムの「mono」は今年でモノカラー誕生50周年を迎えた商品だが、発売当初から変わらぬデザインで、中国人の間でもその使い心地には定評があることを紹介。小さな消しゴムだが半世紀の歴史を持つことには、「どれだけ心が込められた商品であるか十分に見て取れる」と主張した。

 しかし、日本の文房具業界の凄さは定番商品の機能性にとどまらず、「毎年新商品が生み出され、そのアイデアと独創性からヒットが生まれていること」と伝えた。たとえば、「芯の折れないシャープペンシル」は誰もが感じたことのあるストレスを無くした商品として、「なんて愛のある商品なんだ」と驚きを表わした。

 他にも、通常の付箋に確認機能を持たせた商品などは、既に定番となっている文具を改良して新たな使い方を提供するという、アイデアには脱帽させられると吐露した。他にも記事は様々な商品を紹介しているが、「日本の文房具には美しさがあり、使う時に幸福感を与え、何気ない日常生活の質を高めてくれる」として、「使えれば良い」という中国の文房具とは大きな違いがあると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
韓国への輸出規制、日本の素材・材料分野における「強さ」を改めて実感=中国メディア
もし日本と韓国が軍事衝突したら・・・勝利を収めるのはどちらか=中国メディア
ハイテク分野で「影の寡頭」の日本、韓国との競争はどうなる=中国メディア
日本留学の経験を持つ中国人博士が語る「日本がノーベル賞受賞者を量産できる理由」=中国
中国でヒット中の「千と千尋の神隠し」、なぜ中国人は魅了されるのか=中国メディア
編集部おすすめ