中国メディアの今日頭条は27日、日本企業での研修や視察のために訪日した中国人エンジニアによる手記を掲載した。
記事は、日本企業の工場を訪れた際の感想を綴っている。工場内は「すべてのものが整理整頓されていた」という点からして、中国の工場とは大きく違っていたと紹介した。工場内には複数の工作機械が設置してあったそうだが、工作機械で加工した際に生じる金属のクズなどは全て床に落ちないような設計になっており、工場内は清潔そのものだったと紹介。「整理」や「整頓」、「清潔」という要素は、「清掃」や「躾」とあわせて生産管理の「5S」と呼ばれる要素であり、この中国人エンジニアが日本の工場で驚いたということは、中国の工場では「5S」が徹底されていないことを意味していると言えるだろう。
また、工場内で見かけた工作機械の品質にも「中国とは圧倒的な差があった」と伝え、高い精度で金属を加工できるだけでなく、無人で機械を動かすことができ、さらには耐久性もすばらしかったと紹介。この工場にあった切削機のなかには「1週間ずっと切削油なしで動かしていても壊れないというものがあった」と紹介する一方、「中国の機械だったら、すぐにモーターが焼けて壊れてしまうだろう」と強調した。
さらに記事は、日本人エンジニアが朝早くに出勤し、工場で機械の「点検」をしっかりやっているということにも驚いたと紹介。しかも、点検には「毎日行うもの」、「1週間に1回行うもの」、「月に1回行うもの」など、しっかり決まりがあったとし、「日本人がいかに機械のメンテナンスを重視しているかが良くわかった」と伝えた。
この中国人エンジニアは日本で2週間にわたって視察、研修を行ったようだが、「日本の工場の効率の高さをはじめ、あらゆることが新鮮で深く印象に残った」と綴っており、同時に「中国の工場との差を見せつけられた思い」がすると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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