日本語には待つことに関わることわざが幾つかあるが、「果報は寝て待て」、「待てば海路の日和あり」など、いずれも待つことは良いこととされている。中国メディアの今日頭条は27日、「日本人は待つことが好き」と紹介する記事を掲載した。


 記事はまず、日本人は好き好んで待つとして、電車でもレストランでも行列を作ると紹介。何をするにも行列を作るので、日本人は「待つのが好きな国民」と感じられるようだ。その点、中国人は「待てない」人たちで、常に急いで焦っていると比較している。記事の中国人筆者によると、中国人は何にしても功利を急ぎ結果がすべてで、過程を大切にしないそうだ。そのため、待つのが無駄に感じて、「待つのが好きな日本人」を不思議に感じると説明した。

 記事は、特に2つの点で、日本人は「好き好んで待つ」と紹介。まずは、「食」に関わることだ。中国では店でメニューを注文すると、店員に「早くしろ」とか「まだか」などと言って急かす人が少なくない。これは「他人に横入りされることを恐れる」からだというが、日本では急かすどころか、文句も言わずに静かに座り、そのうえ食事前にはいただきますという「儀式感満載の宣言」をするほど、心にゆとりがあると感心している。

 2つ目は、「人間関係」でも日本人は進んで待つという。中国では恋人からのメールにはすぐに返信するのを期待する人が少なくない。返信の早さが愛情の強さを示しているというわけだ。
しかし、日本人は時間をかけて返信するため、「家族や友人との間でも、最善の対応を見極める」ようだ、と日本人の慎重深さを伝えている。

 最後に記事は、日本人が「待つことが好き」なのは「忍耐強さ」と関係していると分析。忍耐した後の結果は、より良く感じるものだと結んだ。何事も反応が早いのは中国人の強みの1つではあるが、焦りは失敗のもとにもなりやすい。行動する前に「少し立ち止まり」、落ち着いて考えられるのは日本人の良いところと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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