中国の大都市では環境汚染が深刻になっており、自動車の購入や利用に制限をかけてきたほどだ。それだけ自動車の保有台数が増えてきたということだろう。
中国メディアの今日頭条は12日、自動車の保有台数に関して、日米中の3カ国を比較する記事を掲載した。

 記事はまず、中国では国民が豊かになり「自動車が買えない時代は終わった」と紹介。しかし、中国で自動車が普及し始めたのは、日本や米国と比べるとずっと後のことである。記事は、改革開放が始まってからようやく経済成長が始まったというのに、自動車の保有台数は急速なペースで増加したと指摘した。

 続けて、「今では約2.5億台」の保有台数になっており、米国の「2.4億台」を上回っていると強調。しかし記事は、人口からいえば中国の自動車市場はまだまだ成長する余地があると指摘。
100人当たりでいえば、自動車を保有している人は、米国は81人、日本は55人だが、中国は「わずか18人しかいない」と先進国との差がまだ大きいと指摘している。

 記事の中国人筆者は、中国には「各家庭に1台」の自動車があると感じているようだが、全国平均でいえばそこまでは普及していないようだ。経済的に豊かな大都市では自動車を制限しなければならないほどでも、中国では都市部と農村の格差から、農村部ではまだ普及しておらず、日本や米国のように普及するには時間がかかるかもしれない。

 筆者は、中国でのさらなる自動車の普及を望んでいるようだが、中国人自身はあまり現実的ではないと感じているようだ。記事に対して、「すでにこれほど渋滞が深刻化しているのに、米国ほど保有率が高くなれば、中国の交通はどうなってしまうのだ」という人や、「中国は給料が安いのに、乗る車は最高級でなければならず、ガソリンは高く、道路はあちこち有料で、不注意で罰金を取られ、無数の検査も受ける必要がある」と、自動車を所有することにはお金がかかることに不満を訴える人もいた。中国では、メンツで自動車を購入する人が多いが、買っても維持するのが難しい現状があると言えるだろう。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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