このたび中国が解禁したのは、月齢30カ月未満の牛肉が対象になっている。記事は、和牛がいかに中国人に人気かについて「日本で最も影響力のある農産品」の1つだと紹介。ジューシーできめが細かく、香りも良く、「ほかの畜産品と比べて群を抜いている」と称賛した。
しかし、意外なことに和牛の歴史は決して長くはなく、ここまで短期間に質の高い和牛を配合できたのは、ひとえに日本人の努力のたまものと言えるだろう。記事は、和牛は格付けに厳しく、和牛の飼育には、牛にマッサージを施したりビール酵母を混ぜるなど飼料にもこだわり、冬には防寒着を着せたり温泉で洗ったりと工夫を凝らしており、だからこそこれだけの品質の和牛ができたのだと称賛している。
それにしても、なぜ中国は和牛の輸入を解禁したのだろうか。記事は、国内の供給が追い付かないためだと指摘。日本だけでなく中国は米国やポーランド、デンマーク、イギリス、オーストラリアなどの他国に対しても順次解禁していると伝えた。中国では豚コレラの発生などにより豚肉が急高騰した背景もある。そのため、豚肉を多く食してきた中国では、牛肉や鶏肉を食べる割合が増えてきたことが和牛解禁と関係しているのだろう。
中国国内の牛肉と比べると格段に質の高い和牛が、中国市場に与える「衝撃」は大きいかもしれないが、同時に中国の牛肉生産者が日本の和牛生産者から学べることは多いに違いない。
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