記事は、中国の経済成長によって、中国人の多くは衣食住に不自由することのない生活を送ることができるようになった」と主張する一方、都市部と農村部の発展の不均衡により、農村から大都市へと出稼ぎに行く人は今も後を絶たないと指摘。大都市で良い仕事に就ければ月に1万元(約16万円)の給料を手にすることができ、農業では稼げない額を手にすることができるとしながらも、都市部の生活コストは高く、「特に家の価格はとてつもなく高い」と論じた。
さらに、北京市と上海市は特に不動産価格が高く、多くの人にとっては手の届かない金額に跳ね上がっているのが現状だと強調。それでも、中国の都市部でマンションが売りに出されると我先にと買い手が付き、購入を巡って激しい競争が繰り広げられるのを見ると、日本人が「中国人は裕福に違いない」と感じるのも無理はないと論じた。
一方で、記事は一見矛盾して見える中国人の財布の内情として「多くの人は数十年必死に働いて頭金を用意し、それから数十年のローンを組んで高額なマンションを購入している」と説明。ゆえに、高級マンションで生活していたとしても「日々の生活を切り詰めながら、過酷に働き続けているのが現実」とした。
中国では給料として手にする収入のほかに、投資や副業などで複数の収入源を持っている人が多い。また、富裕層を中心に「灰色収入」を持つ人も少なくないとされている。「灰色収入」とは「表に出せないグレーな収入」という意味であり、「灰色収入」を持つ人は裕福なのは間違いないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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