中国人が日本にやって来ると、果物の値段の高さに大いに驚くという話をよく聞く。中でも驚くというのがスイカであり、「日本人が中国に来ると、安いスイカを有り難がって食べる」という誇張気味な話までネット上では見られる。
しかし、日本のスイカは栽培に値段なりの手間暇がかけられ、より甘くてみずみずしいスイカを目指した品種改良も行われていることを忘れてはいけない。

 中国メディア・東方網は15日、スイカの産地として知られる山東省浜州市で、日本の品種を取り寄せての高品質なブランドスイカを栽培する取り組みが始まっていると報じた。

 記事は、同市浜城区の秦皇台郷は100年に及ぶスイカ栽培の歴史を持つ「スイカの里」であり、黄河下流の水はけのよい土壌がスイカ栽培に適していると紹介。現地では今年もスイカ栽培が始まったが、例年とは異なり日本から最新の苗を取り寄せ、スイカ栽培産業のスタンスを高品質なスイカ生産へとシフトして市場競争力を高め、村全体の収入を増やして豊かな村づくりを推進する試みが行われていると伝えた。

 そして、日本からやってきた品種は1玉3キログラムほどと小ぶりな一方で糖度が高く、縁の糖度が12.5度と通常のスイカの中心部分ほどの甘さで、中心部分の糖度はさらに高い16.3度にまで達すると説明。村全体で15のビニールハウスを設置し、苗選びから種まき、誘因、カボチャを用いた接ぎ木、受粉、温度管理など様々なプロセスを標準化管理して品質が高く安定したスイカの収穫を目指すとしている。


 記事によれば、今年は約1000トンの収穫が見込まれるという。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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