中国メディア・東方網は25日、日本には「猫島」と呼ばれる島が数多く存在する中で、近年中国人観光客に人気のあるスポットも実は「猫島」だったとする記事を掲載した。

 記事は、日本では生息する猫の数が人口に匹敵する島を「猫島」と呼ぶ傾向にあり、その大部分は漁業が比較的発展した地域に存在すると紹介。
「猫島」たちは地元住民から日常的に食べ物をもらい、人に対する恐怖心や警戒心がとても薄いとした。そして、近年では猫を愛する多くの人がこれらの「猫島」を訪れ、猫たちと触れ合うようになったと伝えた。

 その上で、日本に存在する「猫島」の1つとして、神奈川県藤沢市にある人気観光スポットの江の島を挙げた。もともと東京近郊の人気スポットだった江の島は近年中国を含む外国人観光客がよく訪れるスポットとしても知られるようになったとする一方、実は「島内に約1000匹の猫が生息している」という話もあるほど猫が多く生息しているのだと紹介。毎日訪れる多くの観光客に怯むことなく、猫たちは島の至る場所に出没するのであるとした。

 また、江の島で猫が増えた理由について記事は、島外の住民が飼えなくなった猫を島に持ち込んで捨てたためであると説明。東京近郊の「猫島」誕生の背景には悲しい社会問題が存在したことを伝えている。

 記事は、現在島で暮らす猫たちは特に人間たちに構うことなく悠々と生活していると紹介。エサには事欠かないようでどの猫もふくよかな体で悠然と道を歩いており、「時として、彼らのゆったりとした生活が本当に羨ましく思えるくらいだ」とした。

 近年、日本各地の「猫島」が紹介される機会が増えたが、その多くが「もともと人間が猫を多く持ち込んだ」ことにより個体数が増えたという経緯を持つ。その理由はネズミ駆除、捨て猫と場所によって異なるが、いずれにしろ人為的な行動によって多くの「猫島」が生まれたことをを忘れてはいけない。そのうえで、これまでもこれからも猫と人とが互いに幸せに共存できる「猫島」の形を模索していく必要がありそうだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
どうして日本の女子はスカートで、中国の女子はズボンなのか=中国メディア 
日本人の、古代中国と現代中国を見る目が違いすぎる!=中国メディア 
北京で唯一日本人が建設した公園、良心的な入場料36年間変わらず=中国メディア 
日本人が「中国はアジアで一番安全な国」と言っている=中国メディア 
今の中国のワゴン車より、23年前の日本のワゴン車がクールな件=中国メディア 
編集部おすすめ