日本文化は古代中国の影響を受けて発展してきたものの、元の中国文化からは大きく変化したものも多く、「真逆」になったものさえあるようだ。中国メディアの百家号は8日、「中国の喪服が礼服になって伝わっている」と紹介する記事を掲載した。


 それぞれの文化圏で、縁起のいい色と悪い色、またタブー視される色というものがある。記事は、中国ではめでたい結婚式には「赤」を使い、新郎新婦の伝統的な衣装も赤をメインにしていると紹介。赤は女性のしなやかな美しさを引き立ててくれるからだと記事は説明しているが、それだけでなく中国人にとっては厄除け、幸運の意味合いも持っているようだ。

 しかし、日本の結婚式では白い着物を着るとして白無垢の写真を掲載している。「中国では結婚式で白はタブーだ。なぜなら葬式の色だからだ」と指摘した。
それなのに日本では真っ白な花嫁衣裳であることに驚きを示し、科学的根拠はないが「白は不吉な色だ。これが我々の伝統だ」としている。しかし、最近では中国の花嫁も真っ白なウェディングドレスを着る人が多く、記事の言う「伝統」も随分と変わってきているのだろう。

 記事では指摘していないが、日本の葬式に使われている色は黒である。中国の葬式では白の服で統一するのでこれも真逆の習慣と言えそうだ。日本でも、100年ほど前までは葬式に白が使われていたようだが、西洋化を進めたい明治政府のもと、まずは上流階級から葬式に黒が使われるようになったとされている。


 伝統や習慣は、それぞれの土地によって違っており、時代の流れとともに変化していくものとも言えるだろう。それぞれの習慣を尊重するのに、こうした知識を知っておくのは役に立ちそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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