記事は、日本の家電の「質の高さが仇となった」と指摘している。テレビ、洗濯機、冷蔵庫といった日本の家電が人気だったのは「高品質」だったからだ。設計もとても親切で耐久性が高く、十数年、あるいはそれ以上使うことができる。
では、質が高いことがなぜ「足かせ」になったのだろうか。記事は、日本の家電は質が高いが「価格」も中国製品よりもかなり高価だと指摘。中国メーカーも日本製には及ばないとはいえ、そこそこの品質のものを製造できるようになり、「日本製品のわずか3割の値段で8割の質の家電」を手にすることができるので、多くの消費者が中国メーカーを選ぶようになったとしている。
また、中国政府による優遇政策も影響したと記事は分析。「家電下郷」と呼ばれる農村部への家電製品普及プロジェクトでは、農村部の人が中国メーカーの指定製品を購入すると補助金が出たため、中国メーカーを購入する人が増えたとしている。
日本の家電は、中国市場が必ずしも求めていないほどの高品質を追求して、高すぎると敬遠されてしまったというのは、スマートフォンの状況と似ていると言えるだろう。残念なことだが、中国語の「差不多」、つまり「大体良ければそれで良し」という文化の中国では、ユーザーの求めるものが日本とは違っているのも当然と言える。中国の家電市場では今後も中国メーカーが大きなシェアを獲得し続けるのだろう。
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