記事は、中国で「坐月子」と呼ばれる産後の肥立ちの習慣では「産後は30日、長いと42日間言われるままに、風呂も入らせてもらえず、髪も洗わせてもらえない状態で、ぼんやりと過ごす」と紹介。食事も上げ膳据え膳で至れり尽くせりだが、体を冷やすことや冷風にあたること、水に触れることも許されないそうだ。
産後の回復をそれだけ重要視している中華圏と比較すると、なぜ日本ではこの習慣がないのか疑問に感じるのも当然だろう。記事は、3つの理由があると分析。その1つが「食習慣」が良いことだ。島国で海の幸に恵まれ、1日に30品目食べるのが奨励されていたこともある日本人の食生活は、健康的で栄養バランスが取れていると紹介している。また、日本人の大好きな納豆には免疫を高める効果があると伝えた。
2つ目は「出産前から体重をコントロールしていること」。中国は栄養重視で、妊婦をとにかく太らせようとする考えが根強い。しかし記事は、日本の妊婦は医者の指導を受けながら体重を適正な範囲内におさめるようにしていると感心している。
3つ目は、「適度な運動」だ。日本は交通が発達しているものの、もともと健康のために歩くようにしている人が多いと紹介。妊婦も適度に運動しているので、きっと妊婦・胎児ともに健康なのだろうと分析している。
中国では、行き過ぎた産後のケアにより逆に体調を崩してしまう女性も少なくなく、冷やしてはいけないということで夏でも暑い布団にくるまれて出ることを許されず熱中症になってしまうというケースもある。そのため「非科学的」との批判の声もあるが、この伝統はなかなかなくならないのだろう。産後の肥立ちは大切だが、適度な範囲内で休んでほしいものである。記事でも指摘しているが、出産後の1カ月に限定せず普段から健康的な生活をすることが最も理想的と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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