日本のレストランなどでは、冬でもたいていは「お冷」が出てくる。これは夏であっても白湯を飲むのが一般的な中国人からすると考えられないことのようだが、世界的に見ると冷たい水を飲む国の方が多いようだ。
中国メディアの快資訊は18日、中国人が好んで白湯を飲む理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本以外の多くの国では中国同様、水道水を直接飲むことができないと指摘。そのためいったんお湯を沸かす必要があるが、中国と外国の大きな違いは、外国では沸かしたお湯を冷蔵庫に入れて冷やしてから飲むことだという。

 これは中国人には理解に苦しむことであり、多くの中国人は「冷たい水は体に悪い」と考えるようだ。しかし記事は、冷たい水を好んで飲む日本は、世界で最も長寿の国の1つだと指摘。冷たい水を飲む習慣の西洋諸国も軒並み長寿であり、しかも体格も良いので、「冷たい水を飲むことは必ずしも健康に悪いとは言えないようだ」としている。

 では、なぜ中国人はお湯を好むのだろうか。記事は「もはや伝統になっている」と分析。伝統的な中国医学では胃を温めることを重視しており、中国四大名著の1つである「紅楼夢」の中でも、冷たい食べ物が好きだという登場人物に対して周囲が猛反対する場面があるという。冷たい食べ物は体の中で固まってしまい、五臓六腑の温度で温める必要があるので、体に悪いと考えられていると説明した。

 それで、こうした文学作品からも中国人は古代より冷たい食べ物を避けていることが分かり、これが伝統となり「中国人の独特の胃を形成することとなった」と説明した。日本ではあまり白湯を飲む習慣はないが、適度に白湯を飲むことは健康に良いと言われることもあるようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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