中国では高層ビルの高さや先進的な設備などで「発展の度合い」を測ることを好む人が多いが、最近では「農村」に着目する人も増えているようだ。中国は都市部と農村部との格差が極めて大きいが、日本の農村部は基本的なインフラは整備されているため、「さすが先進国」と感心されている。
これは、韓国と比べても同じだそうだ。中国メディアの捜狐は21日、日本と韓国はともにアジアの先進国だが「農村の発展度合いには大きな差がある」と指摘する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の田舎がいかに住みやすいかを紹介。中国人にとって田舎のイメージといえば「田畑しかなく、全てが立ち遅れていて、交通が不便で、時間の流れがゆっくり」というものだが、日本の田舎はそのようなイメージを覆す存在であり、インフラは充実していて、都市部と差のない生活水準を確保できて、食べ物はおいしく、ストレスフリーで長寿だと称賛している。

 では、近年先進国として数えられるようになった韓国の田舎はどうなのだろうか。記事は、「さすがに日本ほど進んでいない」と指摘。韓国は土地がやせていて生活コストが高く、韓国の農村の光景は日本よりも中国に近いのが現状と論じた。確かに韓国では都市部に人口が集中し、農村部は高齢者が多く、高齢化が進み、結果として発展の格差が生じるという問題を抱えているようだ。

 記事は、日本の農村部を称賛する一方で、韓国の農村部については「先進国とはいっても、中国と大差ない」と強調したいようだ。韓国の農村がそこまで遅れているとも思えないが、中国では、「同じ先進国でも、日本と韓国の差は農村にある」と認識されているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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