中国のポータルサイト・百度に10日、中国の半導体業界が急速に発展する中で、日本が最大の「勝者」になっているとする記事が掲載された。

 記事は、米国政府による華為科技(ファーウェイ)への圧力がかかって以降、中国の半導体産業では優れた国産品の生産が最も大きなテーマになっていると紹介。
中国政府は5年間で半導体自給率70%を目指す目標を掲げており、上は中国科学院から下は関連の国内半導体企業まで大きな努力を払い、一連の成果を挙げていると伝えた。

 その上で、中国による半導体の国産化の波により「とても意外なことに、日本が最大の勝者になっている」と指摘。半導体を製造する上で必要な日本の工作機械への注文が増えており、今年1月には中国からの注文が前年同期比で2.4倍となり、2月も30%を超える増加を見せ、単月の注文としては19カ月ぶりに1000億円を突破したと紹介している。

 また、日本の中古半導体製造機器の大部分が中国企業によって購入されており、その価格が急速に上昇しているとの情報にも言及。「工作機械にしても、半導体設備にしても日本メーカーへの注文は増加傾向が続きそうだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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