
このグリーンマンデー社が昨年の準備期間を経て、豚肉代替肉を中心とした代替肉で日本市場に本格参入する。
第一弾商品は豚挽肉代替の冷凍食品「オムニミート」(230g・希望小売価格:税別590円)。
代替肉商品が増加傾向にある中で差別化ポイントは、和洋中の様々な料理に使える汎用性と品質にある。
この品質について、このほど香港からオンライン取材に応じたデイビッド・ヤン創設者兼CEOは「カナダの研究チームによって実現した食感と味で他の全ての代替肉に比べて優れている。現在、肉食の方をプラントベースに変えていくには有効な商品だと思っている」と胸を張る。
「ランチョンミート」 続く第二弾商品は近く発売されるスパム代替の冷凍食品「ランチョンミート」。
「健康食として“スパムむすび”が広まるなど各国で人気となっている。香港のマクドナルドでは昨年10月から採用され様々なフードメニューに使われている。特長としては脂肪分、カロリー、塩分が低い一方、タンパク質やカルシウムが多く含まれている」と説明する。
アジアでは豚肉の消費が多いことから、代替肉の中でも豚肉代替に絞り込んで商品展開をしていく考えだが“変化球”もあるという。

日本人スタッフの協力を得て昨年5月にスモールスタートし業務用に向けてアプローチをスタート。今回の家庭用の商品展開に踏まえて、レストラン約40店の他、現在は小売店約20店で採用されている。
この初動については「コロナ禍ではいい数字だと思っている。逆にコロナによって変わった部分もある。特に気候変動や食料問題といったESGに対する関心が高まり、植物由来ミルクや植物由来食品への引き合いが強まっている」とみている。
市場拡大には政府の後押しも大きいと指摘。「アジアの中ではシンガポールが一番進んでいる。その理由は政府が関心を持っているため」と説明する。
今後の日本の市場開拓については中長期のスパンで臨む。
「日本では時期尚早だと考えている。特に直近の3~6ヵ月はコロナの影響もあり不透明。しかし香港がそうだったように3~5年の期間では成長が見込める。
なお現在、日本に製造拠点や法人は構えておらず、タイで製造したものを輸入し協力会社が流通している。