鉄はカラダのすみずみまで酸素を運搬する役割を担う赤血球を作るのに必要な栄養素で、成人の体内には3~4gあるとされる。
このうち約70%は血液中の赤血球の成分である「働く鉄(機能鉄)」で、残りの約30%が鉄不足に備えて蓄えられている「備えの鉄(貯蔵鉄)」となり「鉄の摂取が少ないと、貯蔵鉄、機能鉄の順で減っていき酸素を運ぶ運搬能力がなくなっていく」。
女子栄養大学の上西一弘教授 このように鉄不足の状態が続くとカラダに酸素が十分に行き渡らなくなり、ボーっとしたり、何をするのにも面倒くさいと感じるといったことが起こりうるという。
その解消に向けて、上西教授は以下の3つの食事のポイントを紹介。
①牛もも赤身肉・鶏レバー・小松菜・生揚げなど鉄の多い食品をとる。
②たんぱく質やビタミンCなど鉄と相性のよい栄養素をとる。
③ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸など血液をつくる手助けをする栄養素をとる。
「鉄は非常に吸収率が低く10㎎の鉄を摂取したとしても1.5㎎程度しか吸収されない。また、1日の推奨量が男性7.5㎎に対して女性10.5㎎と女性のほうが多いのは月経によるもので、18歳以上では1回の月経によって約17㎎の鉄が失われる」と説明する。
摂取機会を増やしていくため、鉄を強化した栄養機能食品や豆乳、野菜飲料など飲み物での補給も推奨する。
ネスレ日本が販売する麦芽飲料「ネスレ ミロ」については「一番いい点は鉄がたくさん入っているところ」と評する。
女子栄養大学の学生が「ミロ 鉄分お助け隊」に扮してキッチンカーとともに出動するイベントを実施している。
そこでは学生が「ミロ」の楽しみの幅を広げることと鉄との相性を考えて考案した特別アレンジメニューを販売しているほか、サンプリングや学生が鉄摂取の啓発リーフレットを用いた栄養アドバイスなどを行っている。
学生考案の特別アレンジメニューは「香るゆず“ミロ”」(税込300円)と「フラッペ風“ミロ”with洋梨」(税込300円)の2品で、いずれも新商品「ネスレ ミロ オトナの甘さ」がベースになっている。
イベントは東京交通会館1階サンプリングエリア(東京都千代田区)と渋谷ヒカリエ1Fイベントスクエア(東京都渋谷区)で実施。実施期間は10月25日~27日、11月1日~3日。
なお「ミロ」には、特に女性に不足しがちな鉄分ほか、吸収されにくいカルシウムの吸収を助けるビタミンDなど2種類のミネラルと6種類の栄養素がバランスよく含まれている。