スターバックスコーヒージャパンは、持ち帰り用を含めた店舗内外で使い捨てカップの使用削減に挑む。1日に開業した「スターバックスコーヒー皇居外苑和田倉噴水公園店」(東京都千代田区)で、店内利用は「マグ」(ホット用)か「樹脂製グラス」(コールド用)、持ち帰り時には繰り返し使用できる「リユーザブルカップ」などを推奨し、使い捨てカップ使用量の75%削減を目指す。


同店舗は、スターバックスが掲げるリソースポジティブカンパニーとしてのコミットメント「2030年までにCO2排出量、水使用量、廃棄物量の50%削減」の戦略店舗で、世界自然保護基金(WWF)と共同策定した環境に配慮した店舗のための国際認証「Greener Stores Framework(グリーナーストア フレームワーク)」を取得した日本1号店となる。

11月29日に発表した水口貴文CEOは、同店の位置づけを今後新店への導入を予定しているグリーナーストア1号店であることに加えて「サステナビリティハブとして複数の環境に関する実証実験をお客様とパートナーと行う」と説明する。

この複数の実証実験の中核となるのが、店舗内外で使い捨てカップの使用削減で来店客の反応や要望などを受けながら手探りでリユースを推奨していく。同店の設計に携わった店舗開発本部店舗設計部サステナブルデザインチームの柳和宏チームマネージャーは「特に持ち帰り用をどのようにしてリユーザブルにしていけるかをみていきたい。『リユーザブルカップ』や『借りるカップ』、マイタンブラーを推奨して、より良い形を検証していく」と語る。

同店は「借りるカップ」の実証実験店舗でもある。「借りるカップ」とは、繰り返し使える耐久性のある貸出カップでドリンクを提供して、店舗への返却とパートナー企業での洗浄を経て再利用する循環型プログラム。LINEを組み合わせて利用者がスマホで環境貢献度を実感できる。
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