
当初は約30の外食店がメニューとして提供したが、半年後に継続していたのは4店にとどまった。「打ち上げ花火に終わらせるのはもったいない。いかに定着させるかが課題となった」(中四国支店・増田瑠美子営業推進グループ長)。
こうした中、2年目となる今年は7、8月の2か月間、新たな取り組みを始めた。一つが高速道路サービスエリアでのメニュー化だ。西日本高速道路サービス・ホールディングスと連携し、県内3か所のサービスエリアで計4種類の「ひろしまパスタ」を販売する。例えば宮島SA上り線では「まっ赤な牡蠣アラビアータ」、同下り線では「宮島ナポリタンドッグ」などをSAのレストランやフードコートで提供する。
もう一つが、県内の小学生を対象にしたメニューの募集。夏休みの自由研究を意識したもので、小学生が考えた「ひろしまパスタ」を募る。優秀作品は飲食店や惣菜店でのメニュー化も検討する。
宮島SAで提供する「まっ赤な牡蠣アラビアータ」今回の活動には福留ハム、ヤマトフーズ、山豊など地元企業も協賛。増田グループ長は「『ひろしまパスタ』はカゴメのものではなく、外食店に当たり前にあるようなご当地メニューを目指す。
さらに、拡大するインバウンド需要も視野に入れる。「日本食ばかりだと飽きるが、馴染みのあるパスタならば需要があるのでは」(同)と考え、観光地の飲食店やホテルの朝食ビュッフェなどへの提案にも力を入れる。