売上高の主なトピックスとして、海外は米州・アジアのフレーバー、欧州のフレグランスの伸長。
地域別売上高(前期比)は、日本1.7%増、米州32.2%増、欧州18.2%増、アジア24.5%増となり、日本はフレーバー事業において飲料関連が堅調に推移し、フレグランス事業もランドリーケアなどが堅調。アロマイングリディエンツ事業はスペシャリティ品が好調、ファインケミカル事業は医薬品中間体が好調だった。
事業別売上高はフレーバー(製品用途=飲料、製菓、スープ、デザートなど食品全般)9.8%増、フレグランス(衣料用洗剤、化粧品、芳香剤など)18.8%増、アロマイングリディエンツ(香料原料)20.7%増、ファインケミカル(医薬品中間体、機能性材料など)84.0%増となった。フレーバーは飲料などが好調に推移したものの、為替が円安に推移したことで輸入原材料価格が上昇。フレグランスもランドリーケアなどが好調だったが、円安で輸入原材料価格が上昇した。
26年3月期の予想は、売上高は0.3%増の2300億円、営業利益は18.5%減の125億円を見込んでいる。売上高はアジア、日本のフレーバー、欧州のフレグランスが伸長するが、ファインケミカルは主要顧客向けの製品切替の影響で一時的に出荷減少。営業利益は出荷数量・売上利益率は前期比で改善するが、販売・管理体制強化に伴う販管費率上昇に加え、前期比では特殊要因の影響で減益を予測している。
桝村聡社長、平田裕康執行役員管理本部長は5月26日に開いた決算説明会で、国内の飲料、食品用途向けフレーバー事業について「国内のフレーバー事業は飲料向けが大きい。