
オープニングイベントで竹増貞信社長は「これまで多くの新店を見てきたが、今回ほどワクワクする店舗は初めて。約15の最新テクノロジーを導入し、新たな『リアルテックコンビニ』を世の中のスタンダードにしていきたい」と意欲を語った。
AIサイネージ新たな試みとして、店内のAIカメラと連動した「AIサイネージ」では「商品棚前で長時間迷っている」「おにぎりを手に取った」など顧客行動に応じて人気商品や割引情報などを表示。飲料陳列ロボットや「からあげクン」調理工程の一部自動化など、ロボティクスによる業務支援も導入した。
スマートフォンの機種変更やオンライン診療など、暮らしに関わる多様な相談にリモートで対応する「Pontaよろず相談所」も設置。通信・医療・金融・生活インフラなど各分野の専門スタッフとビデオ通話でつながり、サポートが受けられる。竹増社長は「何かあればローソンに行けば解決できる存在を目指し、日常の“よろずニーズ”に応えたい」と力を込める。

店内では業務可視化・AIエージェントによる店舗運営支援も実施。従業員が身に着けるタグや防犯カメラの情報をもとに業務量や棚効率などを分析・可視化し、リアルタイムで業務改善につなげる。
ローソンは2030年度に店舗オペレーション負担3割削減、国内コンビニ事業の全店平均日販3割増を掲げる。
竹増社長は「生産性を上げることで削減した時間を、どう付加価値に変えられるかまで実証していく」と強調。単なる効率化にとどまらない価値創出に意欲をみせた。なお、7月にはKDDI新本社内(社員専用フロア)にも次世代型のローソン店舗を開店予定で、より高度なテクノロジーの適用やデータ検証を行う。