たこ不使用の“たこ焼”も 昭和産業が大阪でPBFセミナー
藤原勇一支店長
昭和産業は7月3日、関西支店(大阪市北区)でプラントベースフード(PBF)に関するセミナーを開催。同社の植物性食材「SOIA SOIYA」のプロモーションを目的としたもので、業務用ユーザーや卸など9社14人が参加した。


今回は、粒状大豆たんぱくが進化したHMSPシリーズを使った試食メニューを用意。用途に応じ自由にカット・調理できる特徴を生かし、たこを使わない“謎たこ焼”、タンドリーチキン風サンド、ロカボ汁なし担々麺など和洋中様々なメニューを配った。

セミナーでは、プラントベースプロジェクトリーダーの山田真也氏が市場環境について「(PBFの)認知は広がったが話題性が一段落し、今は停滞した状況にある」と説明。その上で「世界の人口が100億人を超えると予想される中、今後こうした素材の必要性は再度認識される。代替肉以外のところも、プラントベースで裾野を広げたい」と強調した。

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藤原勇一支店長また、HMSPについて飲食店やホテル、空港、コンビニなどそれぞれの業態における使用例を紹介。セールスプランニング部の中西隆将次長は「訪日外国人が増える中、今後ベジタリアン・ヴィーガン対応は必要になる。ラーメンや揚げ物、さらに寿司などの日本食でも置き換えられないか考え、提案を強化する」と力を込めた。

参加者からは原料や販売方法などについて、質問や意見が寄せられた。卸の担当者は「需要はあるが市場はまだニッチ。一般メニューと栄養成分やカロリーなどを比較し、明示することで利用も広がるのではないか」と話していた。

藤原勇一支店長の話 「SOIA SOIYA」ブランドはまだ道半ばだが、皆さまの意見をうかがいながらメニュー開発や売り方、見せ方を工夫し広げていきたい。
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