コスト高を背景に商品価格の改定に踏み切らざるを得ないカテゴリーは依然少なくない。値上げカテゴリーにとっては新価格の定着が引き続き課題になる。
一方、8月も下旬に入り、今年も秋冬新商品・リニューアル商品の出荷が順次始まっている。

▼コスト高への対応も課題だが、変化するニーズへの対応も課題だ。コスパやタイパなどのニーズに応えつつ新しいニーズをとらえた商品、新しい価値を提供する商品を投入する動きも見られる。ただ、秋の商戦はもう少し先の話になりそうだ。

▼直近でも猛烈な暑さが続いている。気象庁が19日発表した3か月予報によると、全国的に暖かい空気に覆われやすく向こう3か月の気温は高くなる見込みだ。近年の傾向と同じだが、10月までは残暑が続くと考えたほうがよさそうだ。

▼心配されるのは鍋、シチュー、スープなど温かいメニューの動きだ。その需要期は着実に短くなっている。ただ、その中で気温に左右されないメニューの価値や商品の価値を模索する動きも見られる。逆境の中から新しい価値が生まれる可能性もありそうだ。
編集部おすすめ