
同社は北海道でバター製造を開始し今年で100年を迎える。新製品は「これぞ日本の発酵バター」として、豊かなコクとすっきりした後味の両立を図った。パンの香りと調和する濃厚な風味が特徴で、薄く塗るのではなく5~10㎜程度の厚さに削ってのせる食べ方を推奨する。
発酵バターの製法には、クリームの段階で乳酸菌を加えて発酵させてからバターにする「前発酵製法」と、バターの塊ができた後に乳酸菌を加えて発酵させる「後発酵製法」がある。同商品は後者を採用し、発酵風味は穏やかで後味にコクが感じられ、日本人の嗜好に合いやすい味わいが特徴。国内の発酵バター市場は欧州に比べて発展途上で輸入品が主流だが、新商品は後発酵製法の特徴を生かした濃厚さと爽やかさを両立させた点が強みとなっている。
(左から)杉本貴司氏、長尾絢乃さん、パン野ゆりさん乳食品事業部バター・油脂グループの杉本貴司氏は「物価高の中でもメリハリ消費を意識し好きなものには投資を惜しまない層が増えている。こうした層の支持を得たい」と話す。
ゲスト登場したパン野ゆり氏と長尾絢乃氏は「厚く削って温かいパンにのせると、冷たさとの温度差が際立ち贅沢な味わいを楽しめる。ライ麦パンやサワードウにもよく合う」と評した。今後はSNSやウェブ広告を活用し、東日本での認知拡大を図りつつ、段階的に全国展開を目指す。