カゴメは、9月1日の「防災の日」を起点とした備蓄需要の高まりを捉え、今年も取り組みを強化する。昨年の特需により発生した出荷調整を振り返り、今年は製造ラインの拡充や商品スペックの見直しにより、安定的かつ継続した商品供給を目指す。


新たな提案として「食品のプラントベースシリーズでの備蓄提案強化」を挙げている。有事の際、ヴィーガンやプラントベースを志向する人に向けて、プラントベースシリーズのレトルトカレーやパスタソース、スープでの「ローリングストック」提案を強化し、緊急時でも手軽においしく食べられる商品の特徴を訴求。植物性油脂は動物性油脂に比べ融点が低く、油が固まりにくいため、常温でも美味しく食べられるメリットを生かす。

商品はカレー4品(「大豆ミートのキーマカレー」「3種豆のベジタブルカレー」「大豆ミートのほうれん草カレー」「野菜と豆のマッサマンカレー」)、パスタ3品(「赤ワイン香る大豆ミートのボロネーゼ」「黒コショウ香る豆乳カルボナーラ」「ガーリック香るトマトのソース」)、スープ2品(「ごろっとお豆のチリトマトスープ」「ごろっと根菜のスープカレー」)。全アイテムで賞味期限2年。

昨年の備蓄向け商品の動向は、能登半島沖地震の影響により1~3月を中心に大きく拡大し、前年比157%と大幅増を達成。今年も備蓄カテゴリーは各地の天災や報道影響により出荷は底上げ傾向で、上期累計114%と好調に推移した。株主優待品として、「これイチ長期缶」やトマトのスープが新規採用になるなど裾野が広がり、流通からは「保存できる野菜」の価値に加えて、味覚に関しても高く評価された。
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