
「FRUITS & ICE TEAオレンジとグレープフルーツ」
キリンビバレッジは「午後の紅茶」でユーザーの裾野拡大を図るべく果汁と紅茶を組み合わせた新フルーツティー「FRUITS & ICE TEA」を立ち上げ、9月23日に「オレンジとグレープフルーツ」と「白ぶどうとレモン」の2品を新発売する。
2品で紅茶・紅茶飲料の低関与層を獲得してユーザーの裾野拡大を図る。
8月26日、発表したマーケティング部の川名翔子さんは「紅茶を普段飲まない方への多様性を活かした新提案として、紅茶と国産素材、紅茶と炭酸、今回の紅茶と果汁という形で発売し、紅茶の魅力への気づきを作るところを意識している。年間通じて紅茶を飲む機会を増やしていく」と意欲を示す。
2品とも果汁7%の紅茶飲料。
「FRUITS & ICE TEAオレンジとグレープフルーツ」 この点で従来のフルーツティーとは一線を画した設計になっている。このこだわりは、商品名をフルーツティーとせず「FRUITS & ICE TEA」としたことにも表れている。
同部の大澤寛文さんは「今までのフルーティーはティーが凄く強く、その中に果汁や砂糖を入れて甘さを担保しているのに対して、『FRUITS & ICE TEA』は果汁がしっかり入っているアイスティーであることが大きな差別ポイント」と胸を張る。
このため、飲み始めに果汁のおいしさがしっかり感じられ、飲み終わりのところで紅茶が感じられるように仕立てられている。
「これまでのフルーツティーはラストノート(飲み終わり)だけではなく、いろいろなところに紅茶の印象が出てくるところもあったかも知れないが、今回は最後に紅茶の印象を作る味覚にしている」という。
果汁と紅茶の組み合わせやアレンジティーには、仕事中などオンタイムのリフレッシュニーズの獲得を見込む。
「休憩時に少し糖分を摂り入れようとする際、ベタベタの甘さではなく、低果汁の健康的なすっきりとした甘さが選ばれる傾向にある。健康意識が高まる中、せっかく甘いものを飲むのであれば、果汁由来の甘さがあり、かつ茶系飲料のようにすっきり飲めるものとして低果汁が選択されている」とみている。
同社によると、低果汁フルーツティーカテゴリは大きく伸長し、有糖飲料の中でも果汁飲料カテゴリの間口(飲用層)は大きいという。
右からマーケティング部午後の紅茶アシスタントブランドマネージャーの川名翔子氏、マーケティング部午後の紅茶ブランド担当の大澤寛文氏、商品開発研究所飲料開発担当の大澤拓凌(たいが)氏 商品開発研究所の大澤拓凌(たいが)さんは、果汁入り飲料の課題について、甘さがあと残りしてしまう点と果汁の主張が強すぎると子どもっぽい味覚になってしまう点を挙げ「果汁の満足感とすっきりさを両立できるフルーツティーを目標に開発した」と振り返る。
販売戦略は、紅茶・紅茶飲料の低関与層を獲得するため、紅茶飲料売場ではなく、低果汁飲料売場への導入を提案していく。
「普段紅茶を飲まれない方が紅茶の魅力に気づいていただき、リフレッシュされたいときに手に取っていただけるように、低果汁飲料の棚や自販機で接点をつくっていきたい」と語る。
「午後の紅茶」の2025年販売数量は前年比1%減の4950万ケースを計画。
今後、トップシェアを握る「午後の紅茶」で紅茶飲料市場の盛り上げを図り、飲料市場における紅茶カテゴリのシェアを同社推計で2024年の4.8%から35年に6.5%、中長期的に10%へと引き上げていく。
2品で紅茶・紅茶飲料の低関与層を獲得してユーザーの裾野拡大を図る。
8月26日、発表したマーケティング部の川名翔子さんは「紅茶を普段飲まない方への多様性を活かした新提案として、紅茶と国産素材、紅茶と炭酸、今回の紅茶と果汁という形で発売し、紅茶の魅力への気づきを作るところを意識している。年間通じて紅茶を飲む機会を増やしていく」と意欲を示す。
2品とも果汁7%の紅茶飲料。
「FRUITS & ICE TEAオレンジとグレープフルーツ」 この点で従来のフルーツティーとは一線を画した設計になっている。このこだわりは、商品名をフルーツティーとせず「FRUITS & ICE TEA」としたことにも表れている。
同部の大澤寛文さんは「今までのフルーティーはティーが凄く強く、その中に果汁や砂糖を入れて甘さを担保しているのに対して、『FRUITS & ICE TEA』は果汁がしっかり入っているアイスティーであることが大きな差別ポイント」と胸を張る。
このため、飲み始めに果汁のおいしさがしっかり感じられ、飲み終わりのところで紅茶が感じられるように仕立てられている。
「これまでのフルーツティーはラストノート(飲み終わり)だけではなく、いろいろなところに紅茶の印象が出てくるところもあったかも知れないが、今回は最後に紅茶の印象を作る味覚にしている」という。
果汁と紅茶の組み合わせやアレンジティーには、仕事中などオンタイムのリフレッシュニーズの獲得を見込む。
「休憩時に少し糖分を摂り入れようとする際、ベタベタの甘さではなく、低果汁の健康的なすっきりとした甘さが選ばれる傾向にある。健康意識が高まる中、せっかく甘いものを飲むのであれば、果汁由来の甘さがあり、かつ茶系飲料のようにすっきり飲めるものとして低果汁が選択されている」とみている。
同社によると、低果汁フルーツティーカテゴリは大きく伸長し、有糖飲料の中でも果汁飲料カテゴリの間口(飲用層)は大きいという。

右からマーケティング部午後の紅茶アシスタントブランドマネージャーの川名翔子氏、マーケティング部午後の紅茶ブランド担当の大澤寛文氏、商品開発研究所飲料開発担当の大澤拓凌(たいが)氏
販売戦略は、紅茶・紅茶飲料の低関与層を獲得するため、紅茶飲料売場ではなく、低果汁飲料売場への導入を提案していく。
「普段紅茶を飲まれない方が紅茶の魅力に気づいていただき、リフレッシュされたいときに手に取っていただけるように、低果汁飲料の棚や自販機で接点をつくっていきたい」と語る。
「午後の紅茶」の2025年販売数量は前年比1%減の4950万ケースを計画。
今後、トップシェアを握る「午後の紅茶」で紅茶飲料市場の盛り上げを図り、飲料市場における紅茶カテゴリのシェアを同社推計で2024年の4.8%から35年に6.5%、中長期的に10%へと引き上げていく。
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