UCC「ドリップポッド」全コーヒーカプセルを「サステナブルなコーヒー調達」基準を満たした製品へ刷新 味覚もブラッシュアップ
左から柳原氏、小牧氏
 UCC上島珈琲はカプセル式ドリップコーヒーシステム「ドリップポッド」の全コーヒーカプセルを「サステナブルなコーヒー調達」基準を満たした製品へ刷新する。全コーヒーカプセルの味覚にも磨きをかける。


 「ドリップポッド」ビジネスで志向する顧客生涯価値(LTV)創出の一環。

 9月3日、発表したUCCジャパン執行役員ニュービジネス担当兼ソロフレッシュコーヒーシステム社長の柳原優樹氏は「一時的な売上増ではなく、おいしいコーヒーをお届けすることでお客様のコーヒーライフに寄り添い、長く一緒にお付き合いしていきたい」と語る。

 この考えのもと、生活者のプレミアム志向・健康志向・環境意識の高まりに対応する。このうち健康志向の高まりに対してはカフェインレスコーヒーを拡充する。

 「サステナブルなコーヒー調達」基準を満たした製品とは、サステナブルに調達されたコーヒー豆を50%以上使用する製品を意味する。

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左から柳原氏、小牧氏

 既に業務用3品など一部の製品で対応済みであったが、今回の全コーヒーカプセルの刷新により全コーヒーカプセル製品がサステナブルなコーヒー調達ロゴ対象製品となる。

 今回のリニューアルにより新たにサステナブルなコーヒー調達ロゴ対象製品となるのは「モカ&キリマンジャロ」「マンデリン&ブラジル」「グァテマラ&コロンビア」「カフェインレス ブラジル&コロンビア」「有機栽培コロンビア」「ブルーマウンテンブレンド」「ハワイコナブレンド」「鑑定士の誇り 炭焼珈琲」の8品。

 リニューアル発売日は「カフェインレス ブラジル&コロンビア」が11月5日。残りの7品が9月17日。

 全12品から、11月5日にはカフェインレスコーヒーの新製品「カフェインレス モカ&ブラジル」1品が加わり全13品に拡充される。

 UCCグループは、2022年4月に「UCCサステナビリティ指針」を発表し、2030年までに自社ブランド製品を100%サステナブルなコーヒー調達にすることを目標に掲げる。

 現在、認証団体3団体、協働パートナー7団体と推進しており「パートナー数をしっかり増やしていくことで基準を満たしたコーヒー豆のスタンダード化を目指していく」。


 UCCグループ全体で、サステナブルに調達されたコーヒー豆を50%以上使用する製品数は24年に22年比で約2倍に拡大した。

 なお、カフェインレスコーヒーの新製品「カフェインレス モカ&ブラジル」についてソロフレッシュコーヒーシステムの小牧美沙ドリップポッドブランドマネージャーは「自分自身も驚くくらい、出来のよい新作に仕上がった」と胸を張る。

 今回の発表は、「ドリップポッド」10周年企画の第4弾。10周年企画は10周年にちなみ計10弾を予定している。
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