金の要素を加えた背景には、9月13日に東京・国立競技場で開幕する陸上の世界選手権(世界陸上)がある。日本での開催は2007年の大阪以来18年ぶりとなる。
「注目されるものの1つとしてメダル獲得があり、ゲン担ぎの応援アイテムとして“金”を提案する」(天乃屋)。
新商品は「“縁起の良い夢”という意味を持つ瑞夢に金の要素をプラスし、さらにおめでたく、上品なきなこ味に仕上げた」もの。
甘みの強い北海道産丸大豆を香りが引き立つように二度焙煎した「金のきなこ」にタレを付け熱乾燥させて味付けした。
アミノ酸と糖(カルボニル基)の組み合わせることで、Wのアミノカルボニ反応(食品が茶色に変化する化学反応の1つ)が活発に起こり「食欲をそそる香ばしさと、サクッとした食感がより一層増す」という。
「歌舞伎揚 瑞夢」は、生地を揚げる直前にサッと水を霧吹きする「水吹きフライ製法」を導入して、煎餅の表面全体に細かなひび割れをつくりパっと花が咲いたような仕上がりが特徴となっている。
加えて、生地を枠に入れて丁寧に揚げて独特な食感を生み出している。