ヱビス×荒木飛呂彦 現代によみがえる「ビール広告の美人画」 描き下ろしデザイン缶第2弾 
下和田勇部長㊧とブランドマネージャーの沖井尊子氏
今年2月に発売135周年を迎えた「ヱビスビール」。サッポロビールでは、今春に展開して好評を博した漫画家・荒木飛呂彦氏の描き下ろしデザイン缶第2弾を発売する。


「ヱビスのブランドビジョンは『世の中に前向きな変化をもたらすプレミアムビール』。たのしんでるから、世界は変えられる。ヱビスならではのブランド体験で、新たなお客様との出会いを創りだしてきた」。

9日に東京・恵比寿の「YEBISU BREWERY TOKYO」で行われた発表会で、マーケティング本部ビール&RTD事業部の下和田勇部長が語った。

共鳴&共創をテーマに、多彩なブランドアクションを展開するヱビス。とりわけ「ジョジョの奇妙な冒険」などで世界的クリエイターとして活躍する荒木氏とのコラボはSNSでも話題を呼んだ。

下和田氏によれば、コラボ第1弾を発売した2月の販売は前年同月比140%と大幅増。1―7月の新規顧客率は約60%に達したといい「ふだんヱビスを飲まない、新しいお客様を多く取り込むことができた」と手ごたえを強調する。

さらにスコッチウイスキーの国内№1「デュワーズ」との共創や、タンクをまるごと1本貸し切ってオリジナルのヱビスをつくる「ヱビス1タンク」などの企画でも反響を獲得。高価格ライン「クリエイティブ・ブリュー」からもコンスタントに限定商品を投入するなど積極的なアクションが奏功した。

生活防衛意識の強まりから、上期のビール市場にはやや減速感がみられたなかでも、ヱビスブランドは7月まで102・9%と堅調に推移している(インテージSRI+)。

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下和田勇部長㊧とブランドマネージャーの沖井尊子氏東京・大阪でイベントも

荒木氏が描き下ろしたのは、明治期から展開していたヱビスの美人画ポスターを現代的にアップデートしたイラスト。
第1弾の和装に続き、第2弾では洋装の女性が登場。「ムーンライトロケット」「バードウォッチング」といったテーマを、服の柄で表現するという独特の手法で描いた2種の絵柄を用意した。

流通からの注目度も高く、すでに第1弾の1.5倍の受注があったという。

インタビュー動画を寄せた荒木氏は「伝統を大切にしつつも古っぽい絵にするのではなく、新しくいこうということで荒木にご依頼いただいたのだと思う。アルミ缶に印刷するものを描くのは初めての挑戦で、いろいろ制約があり難しかったが面白かった」と新鮮な体験を語った。

「エビスビール 荒木飛呂彦描き下ろしデザイン缶 第2弾」は、9月17日から全国で数量限定発売。350㎖、500㎖の各6缶パック。

発売に合わせ、東京・大阪で「五感で味わう、ヱビスの美人画展」を開催。荒木氏の作品を展示するほか、オリジナルグッズの販売や、ブルワリー限定醸造のオリジナルビールの提供も行う。
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