【もつカレー】ごろごろ、とろとろのもつがカレーと融合。もつ煮...の画像はこちら >>
ある日、あるとき、ある場所で食べた食事が、その日の気分や体調にあまりにもぴたりとハマることが、ごくまれにある。

それは、飲み食いが好きな僕にとって大げさでなく無上の喜びだし、ベストな選択ができたことに対し、「自分って天才?」と、心密かに脳内でガッツポーズをとってしまう瞬間でもある。

そんな"ハマりメシ"を求め、今日もメシを食い、酒を飲むのです。

* * *

地元エリアのひとつである、西武池袋線保谷駅前のはずれあたりを歩いていたら、まだ早い時間にも関わらず「もつ煮」と大きなのれんをかかげる店を見つけた。

こんな店、前からあったかな? いや、あったなら僕が興味をしめさないはずがない。きっと、わりと近年できた店なのだろう。その名も「もつ煮のごった」。

【もつカレー】ごろごろ、とろとろのもつがカレーと融合。もつ煮専門店のもつカレーが絶品だった:パリッコ『今週のハマりめし』第241回
「もつ煮のごった」

「もつ煮のごった」

時間はまだ昼の12時を少し過ぎたくらいだけどもう営業中で、名物はもつ煮ともつカレーらしい。メニューを見るとかなり潔く「もつ煮定食」(税込1,000円)、「もつカレー定食」(1,000円)、そして両方の味が楽しめる「ハーフ&ハーフ定食」(1,500円)の3つだけだ。もつ煮をここまで全面に出しておいて、アルコールメニューやその他のおつまみが見当たらないスタイルはかなり珍しいんじゃないだろうか。それだけもつ煮に自信があり、さらにそれをおかずにごはんを食べてもらいたいという思いが強いのだろう。これは気にならざるをえない。

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シンプルなメニュー

シンプルなメニュー

カウンター席に着く。さてどれを選ぼうか。
ハーフ&ハーフは魅力的だけど、今日はなんだか、どちらか一品を選んで、それを徹底的に堪能したい気分。となれば王道はもつ煮定食だろう。けれど僕は、カレーライスが大好物。また、静岡県清水市の人気大衆酒場で、界隈の名物にもなっている「もつカレー」発祥の店「金の字」で食べて以来、もつとカレーの組み合わせに目がないのだった。ここは欲望に忠実に「もつカレー定食」で。

それから、メニューにはないがもしあれば当然ビールを合わせたい。聞いてみると「瓶ビール」(680円)があるそうで、とても嬉しい。それもお願いする。

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「瓶ビール」

「瓶ビール」

すぐにやってきたビールは「赤星」ことサッポロラガービール。もつ煮込みに合わせるならばもっとも気分の上がるビールと言えるかもしれない。しゅぽんと栓を抜き、とくとくとグラスに注いでごくり。

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「もつカレー定食」

「もつカレー定食」

すぐにもつカレーもやってきた。
シンプルなわかめスープが添えてある。ごはんを少なめでお願いしたのにも関わらず、かなりのボリューム感。写真だと迫力が伝わりきらないかもしれないが、その理由が使われている豚もつの大きさで、今まで食べてきた煮こみのもつで、ひと切れひと切れがこんなに巨大だったことってあったかな? というレベルだ。もつが大きすぎて、逆に皿が小さく見えてしまうという。

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大迫力

大迫力

しかもそのもつが、かなり大量にごろごろと入っている。これは食べでがありそうだ。さっそくいただきます。

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大胆にすくって

大胆にすくって

まず、ひとつひとつのもつがやっぱりでかい! そして、とろりと柔らかく、食べすすめているともつであることを忘れるくらい、くさみが皆無だ。ただただ幸せな旨味だけがあふれている。カレーは甘みととろみがあって辛すぎず、ほんのりとしたスパイスの風味が心地いい、オーソドックスなタイプ。だからこそ、もつの魅力を引き立てる。スプーンを口に運ぶ手がどんどん加速してゆく。

それにしても、食べても食べても、もつ。満足感がすさまじい。なかにはすじ肉っぽい部位も混ざっていて、それに当たると嬉しい。個人的にカレーにはぜひ添えてあってほしい真っ赤な福神漬けも、後半の味変に大活躍。かなりの量だが、飽きることなくあっという間に完食してしまった。

ところで、店内にサンドイッチのポスターがあって思いだした。そういえばここ、以前は具沢山のサンドイッチを販売する店だったよなと。一度買ってとても美味しかった記憶がある。そこで店員さんに伺うと、なんと、サンドイッチは継続して、店頭の自動販売機で販売中であるらしい。店を出て確認したら、確かにあった。相変わらずどれも美味しそうだ。

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サンドイッチ自販機

サンドイッチ自販機

今は事情があって休業中なものの、夜の酒場営業の予定も今後はあるそうだ。
これまでにも紆余曲折を経て業態を変化させてきた歴史があるらしく、つまりは常に進化中ということ。定食もいいけど、やっぱりこの絶品のもつをつまみに、本格的に酒も飲んでみたい。地元エリアにあって目が離せない店をひとつ、見つけてしまった。

取材・文・撮影/パリッコ

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