これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。
誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

「実父のお通夜より、嵐のラストライブを優先するのはアリか?」

SNSで論争となったこの話題、あなたはどう思いますか? 今回は“趣味と家族・結婚”について考えてみます。

「実父の通夜より嵐のライブ」を選ぶ妻が、結局行ったのは…SN...の画像はこちら >>

嵐のラストライブか、実父のお通夜か

今年5月末、アイドルグループ・嵐が活動を終了したタイミングで、あるSNS投稿が大きな話題となりました。投稿したのは嵐ファンの妻を持つ男性です。

妻の父親が亡くなり、通夜が嵐の解散ライブ最終日(31日)と重なったため、「妻が『ライブには行きたいから、通夜は欠席して葬儀だけ出席する。通夜はお願い』と言い出した。あり得ない!」……という内容でした(事実なのかネタなのかはさておき)。

現在、投稿は削除されていますが、「親の通夜と推しの解散ライブ、どちらを優先すべきか」という議論が広がったのです。

事情を補足すると、妻は「5月31日だけは避けてほしい」と喪主である兄に伝えていたものの、兄の判断や火葬場など日程調整の都合で、31日になったとされています。

ライブ支持派「解散ライブは一度きり」

SNS上でライブ参加を支持する人たちは、「普通のライブではなく、最後のライブ」という点を重視していました。実業家のひろゆき氏もXで、「死にそうだから病院に行くのは重要だけれど、お通夜はただの儀式だから優先度は高くない」と投稿しています。

●ライブ支持派の声
・生涯で一度しかない解散ライブ
・嵐の解散ライブはチケット入手が極めて困難だった(特に5月31日は)
・通夜と葬儀があるのだから片方に出ればよい
・通夜に出ても、亡くなった人が生き返るわけじゃない
・私が親なら、生きている子の人生を優先して欲しい
・本人が、前からその日は難しいと伝えていたのに配慮されなかった

また、ライブに行くこと自体よりも、夫がSNSに投稿したことや、家族間の調整不足を問題視する人も少なくありませんでした(夫は、あまりの反響に驚き、反省したそうです)。

通夜優先派「趣味を優先するのは無責任」

これに対し、「通夜を優先すべき」「ライブ優先なんてあり得ない」という意見も多く見られました。

●「通夜に出るべき」派の主な声
・趣味より、親の通夜を優先するのは当然
・冠婚葬祭をないがしろにすると後々も常識がないと思われ続ける
・葬儀準備の負担や手続きを押し付けてライブに行くのは無責任
・非常識で社会性に欠ける、幼い
・代理がいない仕事ならまだしも、趣味ならあり得ない

また、「もし中年男性が女性アイドルの卒業ライブを理由に、親の通夜を欠席すると言ったら、世間はどう見るだろうか。こんなにライブ擁護派はいないはず」といった指摘もありました。


ライブに行く自由は認めつつも、「家族より趣味を優先する非常識さを受け入れて、批判も覚悟でライブに行けばいい」という折衷的な意見や、「親との関係性は家庭によって違う」という声もあり、単純に善悪で割り切れない問題でもあります。

婚活では、趣味そのものより「優先順位」が焦点に

「推し活」をしている人は、今や珍しくありません。私の相談者でも、アイドルやアニメ、ゲームなどの趣味を持つ人同士が結婚するケースもあります。

そのため、推し活や熱心な趣味活動をしていること自体が、婚活でマイナスになることはほぼないでしょう。

ただし、お金や時間の大部分を趣味に使っている場合は話が別です。子どもが生まれたらお金も時間も必要になってきますし、親戚付き合いも増えます。収集しているグッズがある場合、収納スペースの問題もでてきます。

「結婚後、趣味にどれだけお金を使うのか」
「休日をどう過ごすか」
「家族との付き合いをどう考えるか」

こうした価値観が大きく異なると、相手との交際や結婚は難しくなります。

「実父の通夜より嵐のライブ」を選ぶ妻が、結局行ったのは…SNSで激論になった“趣味か家庭か”問題
家族に対する価値観は、結婚式準備で早くも火種になりがち…
今回の論争も、本質的には嵐か通夜かという問題ではなく、

人生において何を優先する人なのか

という優先順位の違いが表面化した事例だと言えるでしょう。

とはいえ近親者が亡くなった慌ただしいタイミングで、平常心で話し合いできる人の方が稀有だとは思いますが。

結局、女性は通夜に出席。その理由とは

実は、この騒動の顛末があります。SNSで大きな議論になったことを受け、「妻は最終的にライブではなく通夜に参列した」と、夫が投稿したのでした。
妻は理由のひとつとして、「推しが騒ぎを知ったら悲しむと思った」と言ったとのこと(そして投稿全体が削除されました)。

夫側の投稿なので一概には言えませんが、この理由を幼いと感じる人もいるのではないでしょうか。

婚活の現場でも、自分の考えや要望を言わず、「普通はこういうものだから」「〇〇さんが嫌がるかと思うから△△したほうがいい」といった説明をする方がいます。こういった発言は、自分の意見がないとか責任逃れをしている、という印象を相手から持たれがちです。

大切なのは、自分が何を大事にしたいのかを自分の言葉で伝えることです。

結婚生活では価値観の違いが必ず出てきます。

そのときに必要なのは、「普通はこうだ」ではなく「私はこう思うけれど、あなたはどう思う?」と自分を主語にして語りつつ、相手の希望もうかがう姿勢ではないでしょうか。

嵐の解散で、婚活を始める女性もいるはず

これまでSMAPの解散や、東方神起、BTSの活動休止などをきっかけに、婚活を始めた女性たちを見てきました。

おそらく、今後、嵐解散をきっかけに自分の人生と向き合い、婚活を開始する女性がいるでしょう。

推し活は人生を豊かにしてくれる素晴らしいものです。しかし、婚活という面からいえば、推している間にも年齢が上がっていくことは、忘れないで欲しいです。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。
29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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