テレ朝Podcast『ウエストランド井口と吉住の孤独アジト』が、YouTube・Spotifyなどで配信中。「孤独」を笑い飛ばし、1人で強く生きるウエストランド井口さんと吉住さんの本音がリスナーの心に刺さり、7月4日にはリアルイベント「孤独アジトpresents 独祭」が開催されるなど大きな反響を呼んでいます。


このたび女子SPA!では、吉住さんに独占インタビューを。後編では吉住さんのピン芸人としてのスタンスや「孤独」への向き合い方ついてお聞きしました。

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誰のせいにもできない「ピン芸人」は向いていた

――「孤独」をテーマとした本番組ですが、ピン芸人こそまさに孤独との戦いかと思います。吉住さんはデビュー当初からピン芸人志望だったのですか?

吉住さん(以下、吉住):実は違うんですよ。もともと女性コンビを組んでいたところを解散し、その“流れ”でなんです。ピン用のネタを作っていたタイミングで運良く『新しい波24』(フジテレビ系)のオーディションに合格して、そのままといった感じですね。

でも、ピン芸人はスベっても誰のせいにもできない反面、ウケたらすべて自分の手柄になる。そういう点が自分の性格的に向いていたのだと思います。

――『キングオブコント2022』(TBS系)では岡野陽一さんとのユニット“最高の人間”で出場するなど、ユニット活動はされていますよね。

吉住:ユニットはルシファー吉岡さんともツーマンライブでネタをやったりとたのしいですね。でも、ピン芸人だからこそ、各々にプライドがあってこだわりがある。そこが理解できるが故に、お互いリスペクトもしつつ、いい着地点を探すというのがユニットならではの難しさでもあり面白さだと思います。

吉住「友達と出会えただけでめちゃ良い人生」36歳のいま、若い頃からの変化と理想の40代像。“偏屈でもいい”は言い訳?
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――再びユニットで賞レースに出場することは考えていないのでしょうか?

吉住:両方の良さを活かしたネタを作る作業が難しいんですよね。
それにピン芸人同士が組むとなると、そこに意味が必要になってくる。「なぜこの2人なのか」という意図がハッキリしていないと、どちらかがリアクターに徹することにもなってしまうんです。

孤独な時は料理としっかり向き合える

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――『孤独アジト』の「孤独は信念さえあれば孤高だ」というキャッチコピーが印象的です。吉住さんが思う、孤独でいることのメリットとは?

吉住:変な話なのですが、「出汁の味がわかる」ということはメリットだと思います。人と一緒に食べるときは「美味しいね」を共有することはあっても、料理自体とはしっかり向き合えていないように感じるんですよ。

友達になりたい人と出会えるだけで「めっちゃいい人生」

――確かに。その場の雰囲気も含めての食事になる気はします。

吉住:旅行もそうなんです。私は気を遣ってしまうタイプなので、例えばバスに乗りそこねた時、相手に対する謝罪の気持ちや罪悪感がどんどん溜まっていくんです。その後で「じゃあどうする?」って言い合う時間もめっちゃ苦手ですね。そうなると旅がしんどくなってしまう。

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――わかります(笑)。

吉住:1人旅ならバスに乗れなくてもルートを調べ直して電車を使うとか、雑貨屋さんを見に行こうとか臨機応変に動けるじゃないですか。あと「1人でもできた!」っていう達成感もいい。
初めて行く街に1人で乗り継いで着けた時は、ちょっとレベルが上がって自分を好きになれる感覚を味わえますね。

――それはもう、根本的に1人でいることがお好きなのでは?

吉住:でも今の私は、実は友達を作りたいフェーズに入っているんです。「絶対にこの人と仲良くなりたい」って思える人との出会いがあるだけで、めっちゃ良い人生かもって考えるようになりました。

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――どういう人と友達になりたいと思いますか。

吉住:自分の知らないことを知っている人かな。この前、パーパーのあいなぷぅとヨネダ2000の誠ちゃんと一緒に『名探偵コナン』の映画を見に行ったんですよ。そこで改めて誠ちゃんのことをステキな子だと思いました。後輩だけど、友達になりたい一人です。

誠ちゃんの嬉しいことを嬉しい、美味しいものを美味しいと言える健やかさ。何か面白いことをやりたいっていう芸人としての素直さ、ピュアさも好きです。そんな誠ちゃんの隣にいたら、私の自覚していないピュアさを引き出してくれるのかも、と。

現在36歳、変なこだわりを手放せるようになりたい

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――最後に、今後40代を迎えるにあたって「理想の生き方」を聞かせてもらえますか?

吉住:私は現在36歳なのですが、悩み方が20代と変わってきたように思います。
私はネタを書いているという後ろ盾がある分、物書きとして偏屈であっても良いと、ずっと自分に言い訳してきたんですよ。

作り手としてはそれで問題ないけれど、女性としてはきっと難しくなっていくし、人生そのものにも影響がでてくる。だから今は変なこだわりを手放せるようになりたいです。

――それってかなり大きな変化なのでは?

吉住:はい、生きやすくなりましたね。きっと今の私は、20代の頃のようなネタは書けないと思います。でもその分だけ、あの頃に書けなかったものが書けている。芸人として、人間としてのバランスを取りながら生きていきたいと思っています。

<取材・文/もちづき千代子、撮影/星 亘>

【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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