【モンテレイ(メキシコ)5日(現地時間)=ペン・金川誉、後藤亮太、カメラ=山崎賢人】日本代表MF佐野海舟(25)=マインツ=が、中4~5日で続く北中米W杯1次リーグについて「連戦とは思わない」と強調した。森保ジャパンでトップの市場価値74億円のタフガイが、MF遠藤航主将(33)=リバプール=の調整が遅れる中、ボランチの中心としてフル稼働する。
キャプテン遠藤の調整遅れをカバーするのは、今最も日本代表で市場価値が高いこの男しかいない。MF佐野は今季、ドイツ1部で全34試合にフル出場。公式戦48試合では4164分プレーしたタフさが魅力だ。移籍市場サイト「トランスファーマーケット」が算定した市場価格は日本代表で最高額の4000万ユーロ(約74億円)と跳ね上がっているが、浮ついた様子は一切ない。この日の練習を終え「やるべきことを毎日、積み重ねていくだけです」と静かに発した言葉が、調整の順調さを物語っていた。
W杯初戦のオランダ戦まで9日。森保ジャパンは、ボランチの陣容に不安を残す。リバプールで負った左足の負傷から、5月31日のアイスランド戦で約3か月ぶりに復帰した遠藤主将は、この試合で患部に違和感を訴えて前半のみで交代。モンテレイ入りした2日には、足を引きずってホテルへと歩く姿が目撃された。全体練習は3日連続で回避し、グラウンドにも姿を現していない。
また、アイスランド戦でボランチとして途中出場したDF瀬古も別メニュー調整が続く。ボランチは鎌田、田中碧、佐野と3人のみの状況で、佐野のフル稼働は必須だ。
過密日程に耐えるタフさは、今季のマインツで中2日での強行軍を11回こなし、ほぼフルタイムで戦い抜いて証明した。「W杯はどんな状況も、想定してやっていく必要がある」と佐野。大舞台のプレッシャーも、ボランチの緊急事態も、受け止める覚悟は固まっている。(金川 誉)
◆佐野 海舟(さの・かいしゅう)2000年12月30日、岡山・津山市出身。25歳。鳥取・米子北高から19年に町田加入、23年に鹿島入り。24年7月にドイツ1部マインツ加入。23年11月のW杯2次予選ミャンマー戦でA代表デビュー。

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