[写真]=Getty Images
■出だし好調のアーセナル
優勝候補のマンチェスター・Cと5年ぶりのトップ4返り咲きを狙うアーセナルだが、好スタートを切ったのはアーセナルの方だった。マンチェスター・Cはウルヴァーハンプトンとの開幕ゲームを白星で飾ったものの、続くレスター戦はホームで2-5と完敗。前節は昇格組のリーズを相手に、先制しながら1-1の引き分けに終わった。消化試合数に差があるとはいえ、14位に甘んじている。一方のアーセナルは、リヴァプールに敗れたものの、ここまで3勝1敗。
■アーセナルは6連敗中
アーセナルが近年、最も苦手としている相手はマンチェスター・Cだ。プレミアでのマンチェスター・C戦は6連敗中。そのうち5試合で3失点を喫している。
■ペップはアーセナル戦が得意
アーセナルがマンチェスター・Cを苦手とするのは、グアルディオラ監督の存在が大きい。スペイン人指揮官が監督キャリアで最も多くの勝利を挙げている相手はアーセナルで、過去19戦の戦績は12勝3分け4敗となっている。プレミアに限れば、これまで全8試合に負けなし(7勝1分け)。
■アルテタ、3度目の古巣対決
ただし、今のアーセナルを率いるのは、マンチェスター・C、そしてグアルディオラ監督を知り尽くすアルテタ監督だ。かつての師匠を相手に戦うのは今回で3度目。
■マンCは代表ウィーク明けが得意
多くの監督が苦戦する代表ウィーク直後の試合だが、グアルディオラ監督は全く苦にしていないようだ。マンチェスター・Cの監督に就任した2016-17シーズン以降、代表ウィーク直後の試合は15試合でわずか1敗(12勝2分け)。10月に限っても3勝1分けの好成績を残しており、2017年はストークに7-2、2018年はバーンリーに5-0の大勝を収めている。一方、同期間のアーセナルは15試合で9勝4分け2敗、敗戦はいずれも10月に喫したもの。
■トーマスの出場は?
注目選手はアーセナルの新戦力で決まりだ。夏の移籍マーケット最終日に、アーセナルはアトレティコ・マドリードからガーナ代表MFトーマス・パルティを獲得したことを発表した。フィジカルに優れ、パスセンスを備える同選手の獲得交渉に難航していたアーセナル。最終的には5000万ユーロ(約62億円)の契約解除金を支払い、大型補強に成功した。ガーナ代表に招集されていたこともあり、火曜日にロンドンに到着したばかりとのことだが、コンディションに問題がなければマンチェスター・C戦で起用される可能性は十分にある。
■予想オッズは?
日本時間16日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はマンチェスター・Cの勝利に「1.5倍」、アーセナルの勝利に「6.5倍」、ドローに「4.75」倍というオッズを付けている。アーセナルに対して、ホームでのリーグ戦は最近9試合でわずか1敗(6勝2分け)のマンチェスター・Cが優位と予想するのは当然だろう。しかしながら代表ウィーク明け、しかも無観客開催となれば、勝利がどちらに転がっても不思議ではない。いずれにしても、死力を尽くした好ゲームになること請け合いだ。
(記事/Footmedia)