ガンバ大阪は23日、2022シーズンをもって松田浩監督の退任と、2023シーズンよりダニエル・ポヤトス氏のトップチーム監督就任を発表した。

 現在62歳の松田監督は、サンフレッチェ広島ヴィッセル神戸などでプレー。
現役引退後は指導者の道へ進み、神戸やアビスパ福岡などで監督を歴任。また、JFAナショナルトレセンのコーチやV・ファーレン長崎の育成部長兼アカデミーダイレクターなども務めた。2021年5月に長崎の監督に就任し、今年6月12日に同クラブを退任。8月9日にG大阪のトップチームコーチに就任すると、片野坂知宏前監督の解任を受け、8月17日に監督に就任していた。

 第25節終了時点(1試合未消化)で降格圏となる17位に沈んでいたチームを引き継ぐと、最終的には9勝10分け15敗、勝ち点「37」で15位に終わり、残留へと導いていた。

 退任が決定した松田監督はG大阪のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。


「このたび、トップチーム監督の職を退任することになりました。約3カ月半でしたが、ガンバ大阪で思いきり仕事ができたことはまたひとつ自分自身の大きな学びとなりました。サポーターの皆さん、選手・スタッフ、関わってくださり応援してくださった多くの方々に心よりお礼申し上げます。お世話になりました。これから先もガンバ大阪が益々強く、大きなクラブに発展していきますことを心から祈っております。ありがとうございました」

 そして、G大阪はポヤトス氏の新監督就任も発表。
現在44歳の同氏はスペイン出身。エスパニョールやレアル・マドリードの下部組織などで監督を務めたあと、2020年にはギリシャの名門オリンピアコスを率いた。

 2021シーズンからは徳島ヴォルティスの監督に就任。新型コロナウイルスの影響で入国が遅れ、昨季の明治安田生命J1リーグ第10節から指揮を執ると、チームは最終節まで残留争いに食らいついたものの、17位に終わり、1年でのJ2リーグ降格となった。今シーズンは13勝23分け6敗、勝ち点「62」で8位に終わり、J1復帰を果たすことはできなかった。

 新監督就任が決定したポヤトス氏はG大阪のクラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。


「私のプロサッカー監督人生において新たな大きなチャレンジが始まることを嬉しく思います。今日というこの日は私の心に刻まれます。ガンバ大阪が私に大きな信頼を寄せてくれた事に感謝します。このクラブの監督を任せられた事を誇りに思っています。私は大きな希望と責任感を持ってこのチャレンジを引き受けました。このクラブの新しい時代を築き上げ、居るべき場所へと導きます。
ファン・サポーターの皆さんにこのクラブを誇りに思ってもらえるようなサッカーを毎試合繰り広げるため、選手・スタッフと力を合わせ、全力で仕事に打ち込み戦っていきます」

 また、2シーズン率いていた徳島のクラブ公式サイトで同氏は以下のようにコメントしている。

「ヴォルティスファミリーの皆さんへ 今、私は期待と同時に悲しみも感じており、この複雑な気持ちを説明するのは難しいですが、できるだけ心からの率直な思いをお伝えしたいと思います。今年も本当に困難が多いシーズンでしたが、チームの目標を達成するために最後まで戦い抜きました。そしてシーズン後に自分の思いを整理し、様々なことを考慮した結果、私は徳島ヴォルティスを離れる決心をしました」

「クラブの発展のために日々全力で仕事に励んできたフロントスタッフ、強化部、テクニカルスタッフ、そして選手たちには感謝しかありません。この2年間、チームをより良くするために私は持っている全ての力と多大なる努力を注いできました。どれだけ難しい時でもファン・サポーターの皆さんが常に止まない愛を注ぎ、支え続けてくれた事に心から救われました。
今後の人生において、あなたたちは私の心に残り続けます」

「徳島ヴォルティスは私を人として、そして監督として成長させてくれた場所であり、いつも私と私の家族は故郷にいるような思いを感じることができました。監督としてのキャリアを歩む上で、これ以上ない素晴らしい時間でした。今後も一人のファンとして徳島ヴォルティスを応援し続けていきます。本当に2年間ありがとうございました。Dani POYATOS ALGABA GRACIAS!!」