ラ・リーガ第6節が24日に行われ、アトレティコ・マドリードレアル・マドリードを3-1で下した。この試合において、アトレティコ・マドリードはホームゲームでの“2つの記録”を達成した。


 試合は立ち上がりの4分、左サイドからカットインしたブラジル人MFサムエウ・リーノが上げたクロスボールに、ボックス内でスペイン代表FWアルバロ・モラタが反応。巧みな動き出しでDFの背中に潜り込み、ヘディングシュートを沈めた。18分にはリーノからのパスを受けたスペイン人MFサウール・ニゲスがペナルティエリア左から浮き球のボールを送り、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンがヘディングシュートを叩き込む。35分には元ドイツ代表MFトニ・クロースのミドルシュートでレアル・マドリードに1点を返されたが、後半開始直後の46分にはサウールからのクロスボールをモラタが頭で沈めた。試合は3-1でタイムアップ。アトレティコ・マドリードが今季の公式戦6連勝を飾っていた“宿敵”に初黒星をつけた。


 同試合に勝利したことで、アトレティコ・マドリードは本拠地『シビタス・メトロポリターノ』での連勝記録を更新。昨季のラ・リーガ第22節アスレティック・ビルバオ戦から数えてホーム11連勝を飾った。これは2017-18シーズンよりホームスタジアムとして使用している『エスタディオ・メトロポリターノ』(※命名権の関係でオープン当初は『ワンダ・メトロポリターノ』、2022-23シーズンより『シビタス・メトロポリターノ』)での最長記録となっている。これまでの最長記録は2017-18シーズンのラ・リーガ第21節ラス・パルマス戦から第32節レバンテ戦にかけて達成された10連勝。なお、この中にはヨーロッパリーグ(EL)の試合も含まれているが、今回の11連勝はラ・リーガの試合のみで成し遂げられた。ラ・リーガの試合に限定すると2020-21シーズンの第7節ベティス戦から第20節バレンシア戦までの8連勝が最多だった。


 また、ディエゴ・シメオネ監督が指揮官に就任した2011年12月以降で見ると、アトレティコ・マドリードのホームゲームでの公式戦連勝記録は2011-12シーズンのラ・リーガ第37節マラガ戦から、2012-13シーズンのELルビン・カザン戦に敗れるまでの20連勝だ。ラ・リーガに限定すると、第27節でレアル・ソシエダに黒星を喫するまでの14連勝となっている。なお、当時の本拠地は『ビセンテ・カルデロン』だった。

 本拠地『シビタス・メトロポリターノ』での連勝記録に加え、アトレティコ・マドリードはレアル・マドリードとのダービーマッチにおいて、観客動員数でも新たな記録を打ち立てたという。スペインメディア『マルカ』によると、69,082名の観客が足を運んでおり、これは『シビタス・メトロポリターノ』で開催されたホームゲーム最多の数字となったようだ。ちなみに、直近数週間でスタジアムの収容人数が拡大されており、最多動員数達成にはこの事実も影響しているはずだ。


 アトレティコ・マドリードは次節のラ・リーガで28日にオサスナと敵地で対戦する。10月の頭にはホームでの公式戦3連戦が予定されており、同1日にラ・リーガ第8節でカディスを、同4日にチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第2節で日本代表FW上田綺世が所属しているフェイエノールトを、同8日にはラ・リーガ第9節で日本代表FW久保建英を擁するレアル・ソシエダを迎え撃つ。アトレティコ・マドリードは快勝を飾ったダービーでの勝利の勢いを継続させ、『ビセンテ・カルデロン』時代に成し遂げたシメオネ監督体制の連勝記録も塗り替えることができるだろうか。