28日、ラ・リーガ第7節が行われ、オサスナとアトレティコ・マドリードが対戦した。

 ホームのオサスナは直近の公式戦4試合で白星のない苦しい状況。
7位躍進を果たした昨シーズンの再現を狙うため、久々の勝ち点「3」で弾みをつけたいところだ。

 対するアトレティコ・マドリードは消化試合数の関係もあり現在位。前節のレアル・マドリードとのダービーマッチでは見事なパフォーマンスを見せ、それまでリーグ戦全勝だった‟白い巨人”に今シーズン初めて土をつけていた。

 試合は序盤からボールを保持するアトレティコ・マドリードが20分に先制する。相手GKのクリアが中途半端になったところをアントワーヌ・グリーズマンがワンタッチで左サイドに展開。これを受けたサミュエル・リノが右足でゴール前に送ったクロスは一度はGKに当たって跳ね返るも、こぼれ球をグリーズマンが角度のないところから叩きつけるようなシュートでゴールネットを揺らし、アウェイチームがリードを奪った。


一方のオサスナはボールを奪うたびに効率よくフィニッシュまで展開し、前半7本のシュート数を記録するも、無得点でハーフタイムを迎える。37分には左サイドでパスを受けたホアン・モヒカがドリブルでペナルティエリア内に侵入すると、角度のないところから放った強烈なシュートはポストを叩いた。

 後半に入ると試合は完全にホームのオサスナのペースに。63分には相手のミスからビッグチャンスを迎える。バックパスを受けた相手GKヤン・オブラクのトラップミスをアンテ・ブディミルが見逃さずにボールを奪うと、ゴールはがら空きの状態に。しかしこの決定機は戻ってきたマリオ・エルモソらの決死のディフェンスに阻まれ、同点弾を奪うことはできなかった。


 攻め立てるオサスナは75分、左サイドのコーナーキックからダビド・ガルシアが豪快なヘッドでゴールネットを揺らすも、直前のゴール前での競り合いでアイマール・オロスの肘がアクセル・ヴィツェルの顔面に当たってファールの判定。待望の同点弾かと思われたゴールは取り消された。

 この直後、オサスナは副審に抗議をしたハゴバ・アラサテ監督がレッドカードで一発退場に。追いかける展開の中、指揮官を失う苦しい展開となった。

 すると81分、防戦一方となっていたアトレティコ・マドリードが一瞬の隙をついて追加点を奪う。左サイドでボールを持ったサミュエル。
リノがゴール前へ絶妙なパスを送ると、走りこんできたロドリゴ・リケルメがファーストタッチでGKをかわして無人のゴールへ流し込む。押し込まれる展開が続いていた中、勝利を引き寄せる2点目を記録した。

 このゴールの後、試合はヒートアップ。85分にはボールをキープしていたアルバロ・モラタをチミー・アビラが踏みつけ、これにレッドカードが提示されると、モラタも倒れた際に肘打ちをしたとしてこの日2枚目のイエローカード。同時に2選手がピッチを去る大荒れの展開となった。

 試合はそのままタイムアップ。
最後までリードを守ったアトレティコ・マドリードが勝利し、リーグ戦での連勝を飾った。

 次節、オサスナは10月1日にアウェイでアラベスと、アトレティコ・マドリードは同じく1日にホームでカディスと対戦する予定だ。

【スコア】
オサスナ 0-2 アトレティコ・マドリード

【得点者】
0-1 20分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
0-2 81分 ロドリゴ・リケルメ(アトレティコ・マドリード)