アトレティコ・マドリードは今季のCL開幕戦で、鎌田大地が所属しているラツィオ(イタリア)と敵地で対戦。
一方、CLの初陣で日本人4選手が出場したセルティックをホームに迎えたフェイエノールトは、2名の退場者を出した相手を寄せ付けず、2-0と白星スタートを飾った。その後のエールディヴィジ第6節ではアヤックスサポーターの暴徒化に伴い試合が中断される事態にも見舞われたが、敵地で4-0と圧巻のパフォーマンスを見せると、第7節でもしっかりと勝利を飾った。アトレティコ・マドリードと同様、国内での良い勢いをCLに持ち込みたい。
アトレティコ・マドリードはロドリゴ・デ・パウル、アントワーヌ・グリーズマン、アルバロ・モラタらの主力が揃って先発に名を連ねた。一方、フェイエノールトでは上田綺世がスタメン入りを果たしている。今季ここまでエールディヴィジ7試合の出場で10ゴールと得点を量産しているストライカーのサンティアゴ・ヒメネスが、昨季のヨーロッパリーグ(EL)・準決勝ローマ戦で一発退場となり、今季のCLでは開幕から2試合の出場停止に。“主砲”が不在の中、CLの開幕節では負傷の影響で上田も欠場となったが、第2節で出番が巡ってきた。なお、上田にとってはこれが嬉しい今夏の加入後の公式戦初スタメンとなっている。
試合はフェイエノールトが攻守で良い入りを見せると、立ち上がりの早い時間帯に試合を動かす。
だが、アトレティコ・マドリードは直後の12分に反撃へ。
その後はアトレティコ・マドリードがボールを握る時間帯が続いたが、フェイエノールトはセットプレーの機会を得点に結び付ける。敵陣中央やや左寄りの位置で獲得したフリーキックで、ケルヴィン・ステングスが左足でクロスボールを送ると、ファーサイドで抜け出したダヴィド・ハンツコがダイレクトでシュート。
このままハーフタイム突入かと思われた前半アディショナルタイム、アトレティコ・マドリードの“エース”が大仕事をやってのける。アトレティコ・マドリードは右コーナーキックが流れてきたボールを拾ったサムエウ・リーノが、切り返しからボックス左に侵入して左足フィニッシュ。ここは相手にブロックされたものの、ペナルティエリア内の混戦から最後はグリーズマンがオーバーヘッドシュートを沈めた。アトレティコ・マドリードが再び同点に追い付いて前半は終了した。
後半に入ると、アトレティコ・マドリードが立ち上がりに前に出る。
その後は試合終盤にかけて1点を追いかけるフェイエノールトが前に出るシーンを増やし、イゴール・パイシャオン、そしてヤンクバ・ミンテが幾度となく決定機を迎えたが、GKオブラクの好セーブもあって3点目は挙げられない。最終的にこれ以上ゴールネットが揺れることはなく、試合はこのままタイムアップを迎えた。
初陣を白星で飾っていたフェイエノールトだったが、敵地での第2節は逆転負けを喫し、現時点での成績は1勝1敗となった。上田は先制点を演出する活躍を見せ、60分にミンテとの交代でピッチを後にしている。
次節のCLは10月25日に行われる。アトレティコ・マドリードは敵地でセルティックと、フェイエノールトはホームでラツィオと、それぞれ対戦する。
【スコア】
アトレティコ・マドリード 3-2 フェイエノールト
【得点者】
0-1 7分 マリオ・エルモソ(OG/フェイエノールト)
1-1 12分 アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)
1-2 34分 ダヴィド・ハンツコ(フェイエノールト)
2-2 45+4分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
3-2 47分 アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)