アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、4日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループE第2節フェイエノールト戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。


 前節は劇的同点弾を許し、勝ち点2を落としたアトレティコ・マドリードは4日、第2節でフェイエノールトを本拠地『シビタス・メトロポリターノ』に迎えた。試合はFW上田綺世の誘発によるオウンゴールなどで、2度もビハインドを追う展開となったものの、FWアルバロ・モラタとFWアントワーヌ・グリーズマンの役者2人が大仕事。最終的に3-2で逆転勝利を収め、グループ首位に浮上した。

 フェイエノールトに倍以上のシュートを撃たれ、2度のビハインドを追うなど、文字通り“苦戦”を強いられたアトレティコ・マドリード。序盤戦から多くの負傷離脱者を抱えながらも、公式戦4連勝を飾ったシメオネ監督は「選手たちを誇りに思う。この3試合、我々と一緒にいられない選手が多くいるという困難のなかで、大きな努力を示し続けた」としつつ、「チームは自分たちの順番が回ってきたときに、どのような苦しみかを知っていたし、何よりも厳しい瞬間に、どのように対応するかも熟知していた。
今日の試合は我々のことを良く物語っている。2度のビハインドを乗り越え、チームとして試合をコントロールできた。苦しい試合だったけど、それを解決するための力強さと熱意、そして、偉大な(ヤン・)オブラクを擁していた」と“泥臭い勝利”を噛み締めた。

 また、シメオネ監督は「苦戦の原因? インテンシティが低かった。ただ、これはラ・リーガ全体に言えることで、他リーグに比べてインテンシティという面に弱点を抱えていて、それがヨーロッパでの戦いを苦しめている」と披瀝。続けて「私の考えを話すが、並外れた若い選手を擁するレアル・マドリードを除いて、ラ・リーガのクラブは欧州で難しい戦いを強いられている。
昨日はセビージャ、今日はバルセロナも、我々も大変だった。それでもこのチームは、現状置かれている逆境を認識しているよ」と警鐘を鳴らしている。

 昨シーズンのチャンピオンズリーグでは、4クラブ中3クラブがGS敗退という失態を犯したラ・リーガ勢。とりわけ、ヨーロッパリーグにすら回ることのできないグループ最下位で終えたアトレティコ・マドリードだったが、今シーズンこそはシメオネ政権初期の強さを取り戻すことはできるのだろうか。なお、次戦は8日、ラ・リーガ第9節レアル・ソシエダ戦だ。